新年を旧暦で祝う香港では、西暦の新年は元日のみが休みで翌日からは普通の日常に戻る。
そんなことを、ここずいぶんとしばらくの間続けて来たと感じている。
今年は、三賀日を休みにして、日本式の正月を体感してみた。
NHKワールドの年末番組を見て大晦日のムードを味わい、年越し蕎麦で越年。 雑煮と少し簡略されたおせちで新年を迎えるのが例年のスタイルだったけれど、今年は、さらに時間がある。
炬燵は無いけれど、甘酒を飲んだり、みかんを食べたりしながら、天皇杯の決勝を観戦したりしながら、だらだらとした正月のような雰囲気を楽しんだ。
映画も数本。 渡辺謙さんの「明日の記憶」は、設定年齢が近いだけに集中して観ていた。
実際は、あそこまで綺麗には済まされないだろうとは思うけれど、映画のような特別なケースだけではなく、老いという問題は誰にでも確実に巡ってくる問題ではある。
自分も仕事の場にしていた港区海岸の風景、広告代理店の雰囲気も懐かしく感じられた。
もう一本は、C イーストウッド監督の「Flags Of Our Fathers」。
太平洋戦争の激戦地、硫黄島の激戦とそこでのヒーローのその後のストーリー。 ヒーローに祭り上げられ政治利用される兵士達の苦悩とフラッシュバックされる激しい戦闘。 当然のことながらハッピーになった人は一人もおらず、観た後もヘヴィーな印象が残るが、ちょっと散漫だった感もある。
日本で評判になっている二部作のもう一本「硫黄島からの手紙」も是非観てみたい。
昨日見たのが、某所で手に入れた、昨年リオ デ ジャネイロで120万人を集めたというストーンズのフリーコンサートの映像。
この手の映像は、ヴィデオ時代に、ずいぶんボケボケの映像を買わされたけれど、さすがにDVDでの映像は、一般放送並みのクオリティを保っている。
ステージワークは、90年代からのスタイルそのままではあるけれど、移動式のステージでのメンバー + C リーヴェルのキーボードの演奏はシンプルで楽しめる。
海岸沿いに延々と続く、オーディエンスの波が驚異的、「100万人以下であれば失敗だろう」とミックが語ったと聞くけれど、ストーンズはさすがにやる事の桁が違う。
だらだらと過ごしてしまったので、身体を動かしたい。
昨日から通常どおりの香港では、協会の稽古が始まってはいるけれど、やはり稽古始めは自分の稽古で始めたい。 元日の稽古初めといった年もあったけれど、今年は巡り合わせが遅く、6日が稽古始め。 稽古には、あと数日の辛抱が必要。

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