E クラプトンが2007年1月に香港へやって来る。
最近多くなった外国ミュージシャンの日本公演の行きがけの駄賃の香港公演。
日本縦断とも言えるような長期ツアーの後、ECは、香港のAsiaWorld Arenaで、1月17日、Just One Night のコンサートを行う。
告知が出回ったのは、ほぼ1ヶ月前、市内各地のバス ストップには、公演を伝えるコルトンが一斉に掲示された。
実のところ、今回の公演には、当初は食指が動かなかった。
先に発表されたアルバム「Back Home」は、自分には不満の残る作品だった。 70’s、80’s、90’sと自分は弾きまくるクラプトンが好きだった。 「Me & Mr.Johnson」は別として、最近のECのアルバムには、スピリットが感じられなかった。
LiveのDVD「One More Car One More Ride」にしても、どうにもスリリングな興奮が感じられない。 同じようなプレイをして、新しめの軽い曲を演るのであれば、今回は行かなくてもいいなと思っていた。

実際、ECのステージは、すでに20回近くは観ている。
初めて観たのは、新宿の厚生年金会館、かつて外タレ公演の聖地とも言えたこの会場も、今では外国ミュージシャンの公演に使われることは、ほとんどない。 Donald Dug Dan、Nathan East がベーシストだったころ、ECはブルース ナンバーを中心にしたステージを構成していた。
90年代に入っても「August」、「Journey man」あたりのツアーでは、パワフルなプレイを見せてくれた。J ハリスンとの武道館公演が、自分が最後に観たECのステージだと記憶している。
今回の香港公演は、会場のAsiaWorld Arenaが遠いこと。 また、料金もHK$ 1388(二万円), 888(1万4千円), 588(9千円), 388(6千円)と、安くないことも、今回はいいやと思った理由の一つ。 会場は空港の先と遠く、今年のOASISの公演の際には、三分の一程度の入りだったとも聞いている。 また、Maraia Carry は、チケットの売れ行きの悪さから公演が中止にもなっている。
そんな印象だったECの香港公演に俄然行く気になったのは、日本公演の初日であった11月11日(土)の大阪城ホールでのセットリストを聞いてから。 さらには、Allman Brothers Bandで活躍する Derek Trucks が加わっているという。 現Allman Brothers Band で故Duan Allmanを髣髴させるスライドを弾くDerekは、今、最も観てみたいギタリストでもある。
1、プリテンディング/Pretending
*album『ジャーニーマン/Journeyman』('89)
2、アイ・ショット・ザ・シェリフ/I Shot The Sheriff
*album『461オーシャン・ブルーヴァード/461 Ocean Boulevard』('74)
3、ゴット・トゥ・ゲット・ベター・イン・ア・リトル・ホワイル
/Got To Get Better In A Little While
*album『イン・コンサート/In Concert』('73) デレク・アンド・ザ・ドミノス
4、オールド・ラヴ/Old Love
*album『ジャーニーマン/Journeyman』('89)
5、テル・ザ・トゥルース/Tell The Truth
*album『いとしのレイラ/Layla And The Other Assorted Love Songs』('70)
デレク・アンド・ザ・ドミノス
6、マザーレス・チルドレン/Motherless Children
*album『461オーシャン・ブルーヴァード/461 Ocean Boulevard』('74)
7、ハイウェイへの関門/Key To The Highway
*album『いとしのレイラ/Layla And The Other Assorted Love Songs』('70)
デレク・アンド・ザ・ドミノス
8、アウトサイド・ウーマン・ブルース/Outside Woman Blues
*album『カラフル・クリーム/Disraeli Gears』('67) クリーム
9、サンフランシスコ・ベイ・ブルース/San Francisco Bay Blues
*album『アンプラグド〜アコースティック・クラプトン/Unplugged』('92)
10、ノーバディ・ノウズ・ユー/Nobody Knows You When You're Down & Out
*album『アンプラグド〜アコースティック・クラプトン/Unplugged』('92)
11、ランニング・オン・フェイス/Running On Faith
*album『ジャーニーマン/Journeyman』('89)
13、アフター・ミッドナイト/After Midnight
*album『エリック・クラプトン・ソロ/Eric Clapton』('70)
14、リトル・クイーン・オブ・スペイズ/Little Queen Of Spades
*album『ミー&Mr.ジョンソン/Me And Mr. Johnson』('04)
15、ファーザー・オン・アップ・ザ・ロード/Further On Up The Road
*album『エリック・クラプトン・ライヴ/E.C. Was Here』('75)
16、ワンダフル・トゥナイト/Wonderful Tonight
*album『スローハンド/Slowhand』('77)
17、いとしのレイラ/Layla
*album『いとしのレイラ/Layla And The Other Assorted Love Songs』('70)
デレク・アンド・ザ・ドミノス
18、コカイン/Cocaine
*album『スローハンド/Slowhand』('77)
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19、クロスロード/Crossroads
*album『クリームの素晴らしき世界/Wheels Of Fire』('68)
この素晴らしい選曲で、一夜かぎりの香港公演が楽しめるのであれば、これはまさに至福の時間となる。 幸いチケットはまだ、一番安い席以外は十分に残っているという。
Tom Lee で、手遅れにならないうちに押えなくてはと思っている。

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