ワールドカップ ドイツ大会 グループリーグ 日本VS ブラジル戦、1対4での敗戦を見て、明け方に就寝。
この結果、2敗1分で日本はグループリーグ敗退が決定した。
得点の差以上に王者ブラジル相手には、いかんせん個々の能力が違いすぎたことを痛感。
結果として、F組での日本代表の戦いは、戦前の予想通り、緒戦のオーストラリア戦に敗れたことで、決勝トーナメントへの道が断たれてしまった。
オーストラリア、クロアチア、日本の差は僅かであり、勝つ目もあっただけに残念ではあるけれど、結果は素直に受け止め、「たられば」で悔やむことや、敗戦の責任を誰かに押し付けるようなことは慎みたいと思う。
いずれにしても、今回の日本代表のワールドカップは終了した。
本戦へ進んだ32チームの内の16チームは、決勝トーナメントへ進めずに敗れ去る。
常に決勝トーナメントへ進める実力を持つ国は、ブラジル、アルゼンチン、イタリア、ドイツ、イングランド、オランダあたり、日本には、未だそこまでの実力は無い。
本戦へ進んだのもこれが3回目、前回は開催国であり、予選は免除されている。
70年代には、夢のまた夢、スタープレーヤーが活躍するワールドカップの舞台は、参加するものではなく、別世界のものとして見るものだった。
90年代に入り、Jリーグが発足、キング カズやラモス 瑠偉等のドーハ世代の情熱で、ワールドカップへの距離が縮まった。
三大会連続出場、現時点ではこれで十分だと思いたい。
持てる力を出し切れた代表選手、出し切れなかった代表選手、個々の違いはあるにせよ代表チームは、その力を全部吐き出しての結果と受け止めている。
ブラジル相手の1対4の敗戦も決して恥ずかしい敗戦ではないと思う。
今大会では、あの美しいパス回しをするセルビア モンテネグロでさえアルゼンチン相手に6対0で敗れている。 同様のサッカーを見せるチェコもグループリーグで沈んだ。

グループリーグを見て思うのは、圧倒的な攻撃力のアルゼンチン、柔らかくファインタスティックなプレーのブラジルの個人技、そして毎回悲劇的に崩れてしまう国だったスペインの強さが印象に残る。 ポルトガルも20年ぶりにグループリーグを突破した。 好きなスタイルのチームが勝ちあがって行ってくれており、決勝トーナメントも楽しめそうだ。
さらには、要所で勝負強い開催国のドイツとカテナチオのイタリア。ヨーロッパの開催であることを考えれば、ドイツが優勝に一番近いのかもしれないけれど、自分は希望も含めてスペインに期待している。
グループリーグで敗退した国のなかではコートジボアールのスピードが印象に残る。
組織的なトータル フットボールと豪快さを併せ持っていたオランダは70年代から好きなチームだったけれど、今回は荒さだけが目立つのが残念。 フィジカルの強さを生かしたサッカーを考えれば、韓国、オーストラリアがオランダの監督を選んだのはうなずける。

四年後に向けて新たな構築が開始される日本代表。
パスワークによる綺麗なサッカースタイルは、日本の国民性にも合い、目指す方向としては間違っていないと考える。 強い国には独自のスタイルがある、個々の技術とパスワークによるサッカー、次期監督も同様のスタイルで探し「日本(サムライ)スタイル」を確立させて欲しい。
オーストラリア戦で露呈したようにフィジカル面の克服が課題でもある。 テクニックはあるが同様に小柄でもある中米・カリブ地域の国が近年振るわないのも同様の理由かもしれない。
次期監督の決定から新代表選手の招集、自国の代表は、これが次の楽しみとなるけれど、あと2週間は、勝ち上がった16カ国の戦いを楽しみたい。

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