週末、家内の誕生祝いを買いに銅鑼湾へ。
遅い昼メシに、安い寿司をつまんだ後、デパートやモールをはしごして、やっと気に入ったものを見つけて、ひと安心。
改めて思うとデパートやモールのブランドショップに入ったのも、実に久しぶりのこと。
いろいろと眺めてきたけれど、やはり値の張るものには、いいものも有る。
今回、「イーネッ」と思ったのは、「Vivienne Tam」の服と「Calvin Cline」のポスター、そして「Morgan」のマネキンのスタイル。 この3社は、時折、通りがかりにウインドウを見ても、いいなと思っていた。
高級店では、あまり購入している人は見なかったけれど、階級社会の香港には、こういう店のリストに乗る顧客の層も確実に存在する。また、そういう人たちは、まず週末に店を訪れることは無いだろうと思われる、いわゆる庶民とはライフスタイルの違う人たち。
買い物の後は、娘のリクエストで、古本屋、本屋、中古CD屋を覗く。
古本屋を先にチェックするのは、娘も多少、生活の知恵が付いたということか? 「新品とか高いところで買って、後で安いところで見つけると悲しくなるからね。」確かに言うことは、間違っても高級店のリストには乗ることは無い自分たちのレベルの真理でもある。
そして、古本屋や中古CD屋では、時々ミラクルも起こる。
今回は、普段読みする本を三冊ほど古本屋で購入、娘は新本屋で買い、最後に寄ったCD屋で奇跡が起こった。
シーズンが始まり、時々頭の中で鳴るので、聞きたくなっていたF1 Grand-Prixの TVテーマ「TRUTH」を発見、これは購入しようと思っていると、入り口近くの箱を見ていた家内が、なんと! クレージー ケン バンドの「グランツーリズモ」を発見した。
発見された「グランツーリズモ」は、プロモーション用に配られたCDの未開分のもの。
レコード会社のプロモーション活動は、実を結ばず、CDは封を切られることも無く、セコンド市場へ流されてたことになるが、香港の中古屋では、この手のCDを手にすることは、結構多く有る事。 前出の「TRUTH」もプロモーション版だった。
さらに「アイーダ」や「Go West」など、サッカーの応援ソングを集めたCDを一枚、娘は、自分が良く分からない系の今風バンドのCDを見つけたというので、これも買ってやり、本日の獲物は4枚。 なにより、「グランツーリズモ」の発見が大きい。
各人が欲しかったものを手に入れて、和食屋でバースデイ ディナーをして帰宅。

初めてアルバムとして聴いた「クレケン」は、想像どおりの素晴らしい作り。
タイトな演奏にちりばめられたジャズ、ソウル、そして歌謡曲のエッセンス。 豊富な音楽的知識に裏打ちされ計算されたサウンドとトリッキーな歌詞は、大滝詠一師匠を彷彿させる。
知識と力量があってこそ成せる技を存分に楽しませてもらった。
こうなるとやはり、他のアルバムも欲しくなる。 香港へも送ってくれるAmazonへ発注して買ってしまおうかと思う。

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