朝の船で珠海から戻り。 雨は降っていないものの曇り空だったせいか、予想以上に船が揺れ、船酔いする人が続出。 自分も船を降りた後、少しすっきりしない気分でMTRに乗り、道場へ向かった。
稽古は、力を抜いた状態で背中を伸ばして相手に向き合うところから。 どこにも力が入っていない状態、いわゆる自然体で立つこと。正対した状態から半身へ、肩の力を抜き、背筋を伸ばす。この体勢は、どこにも力が入らない状態でありながら、瞬時に動ける状態で身体を待機させている状態でもある。
この状態から、逆半身片手取りでの体捌き。 接点となる掴まれている手首に当たる力の角度を変えることで、入身・転換に捌く。 相手の力を前方に放出させることで、相手を泳がせるように崩す。 当たる力は、自分が当てることで相手が押し返して来る力を使ってもいいし、自分の腕を「抜く」ことで、虚と実の関係にして、相手の力を放出させてもいい。
掴まれている点に集中して、そこだけに気持ちが行くのは、あまり良いことではないけれど、今日は、接点と力の方向に集中して、入身・転換の対捌きを動いてみた。
この体捌きから四方投げ。 放出させた力を生かすように、相手のリーチの外へと導いて転身して切り下ろし。 転身の回転は十分に、相手の顔が見えるところまで。 転身の後、相手の身体が自分の前にあるように、入りの深さにも注意すること。
両手取りに変えて天地投げ。 地の手は下へ、天の手は上へ、前足の踏み込みと同時に同じタイミングで捌く。 天の手の使いは、呼吸法の使い方。 お互いの手首近くの手の甲と手のひらの接点で相手を浮かせる。 いわゆる上げ手の形、掴まれた点ではなく、相手の手の後ろ側を攻めて行けば、力は当たらず、強い力も浮かせることができる。
接点がしっかりと当たっていれば、相手が手を離しても切れなくなる。 そのまま、踏み込みながら指の方向へ突き上げて、多い被せるように相手を仰向けに崩して後方へ倒す。 地の手も対角に引くことで、威力が増す。
稽古では、身体を柔らかく使うように、十分のけぞらせるストレッチから。 崩しの感覚を感じた後で、後方へ落とす流れとした。
普段、あまり稽古することが無い、正面打ち回転投げ。 相手の打ち込みに合わせるように、同じ側の腕で捌く。 動きとしては、外回転投げと同じ動き。 捌きのタイミングが合えば、そのまま転身して相手を前方に転がしてしまってもいい。

テンポの良い回転投げの応酬で、乱れた呼吸を整えるように、呼吸を使いながらの正面打ち一教。
相手の打ち込むタイミングで前へ出ること、肘を横へずらして相手のわき腹を伸ばすように返すこと、うねるように巻き落とすことなど、呼吸を使いながら、ゆっくり練るように動くことで、力を使わずに正確な動きを身体に馴染ませたい。
体捌き、崩しに時間を多く取ったので、技の種類は少なめ。

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