イタリア トリノで開催されている冬季オリンピックも12日目、獲得メダル ゼロが続く日本は、いよいよ最後の砦と思われる女子フィギュア スケートを残すのみといった状況だ。
荒川、村主、安藤の代表選手には、相当なプレッシャーがかかることと思うけれど、何とか一つでもメダルを獲得して欲しいと願う。

数日前の記者会見では、亡くなられた父親のことを質問された安藤選手が、感極まって泣き出し、会見が打ち切られたという。 不安をかかえた大きな大会の前、しかも相手は日本代表選手とは言え、まだ18歳の高校生。 質問をした記者には大人の分別があったのかと疑問に思う。
好結果が出れば、多分、「安藤、亡父に捧ぐ〜」といったタイトルが媒体を飾るのだろうけれど、それは結果が出た後に存分に取り上げれば良いこと。大きな勝負の前に、選手の気持を動揺させるようなことは、言うべきではないだろう。
最近特に、メディアの人間の質が落ちているのではと感じることが多い。
漢字の読みを間違える、アクセントやイントネーションがおかしい、この程度で?と思わせる技量の足りない取材記者。 新聞に至っては、論調そのものがおかしいと感じるものもある。書き手、デスクともに何とも思わないのだろうか?
さらには、メディア自体にもニュースの取捨に疑問を感じることが時々ある。
海外向け放送のNHKワールドは最悪の状態となっている。
冬季オリンピック向けの番組変成かと思いきや、何を思ったのかゴールデンタイムに昔に放送したシルクロードの紀行番組を入れ、ニュース10やその他の番組の時間帯を動かしてしまった。冬季オリンピックの映像は、ほとんど無く、10分程度の結果報告があるだけ、これなら、通常通りに番組を放送してくれた方が、ニュースの時間がずれなくていい。
メダルラッシュと言われた長野もNHKワールドしか観られない土地にいたので、ほとんど印象が無い。 そのせいか、今回のトリノにもあまり興味は持てていなかったけれど、事前のニュースなど見ると、選手が少し舞い上がっているのではと感じてもいた。 惨敗が続くのはそのせいだけではないのだろうけれど。
フィギュア スケートの代表三選手は、幾つかの国際大会の中継が有ったせいで、何度か見ている。 世界チャンピオンになった荒川、繊細な村主、プレゼンスのある安藤、多分、映像は観られないと思うけれど、存分にパフィーマンスを発揮して、メダルを獲得して欲しいと願う。

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