身体をリラックスさせて交差取りの一教から。

交差取りで取られた手を自分の中心へ運ぶには、腕の力を抜けなければ運べない。 取られているほうの肩、腰を溶かすように抜き脱力、相手の方を向いている親指を自分の方向へ向けるようにて手首を廻しながら中心へ導けば、楽に中心へ運べる。そこから手首を立てるようにして大きく振るように切りおろし相手の腕を返して一教の押さえへ。 腕の振りは、脇構えから正面へ打ち込む木剣の打ち込みの動きと同様。 腕の使いを出来るだけ大きく振ることで崩しは容易になる。
相手の前へ踏み込んで表、背面へ踏み込んで、腕を巻き落とすように転換して裏技。
同様の崩しから、背面へより深く踏み込んで、相手の首を押さえて転身、転換して入身投げ。
踏み込みは一気に深く入り、腕を伸ばすタイミングで転身。 転換は相手の首に添えた手で相手をコントロールして自分の対角の肩へ運び、振り上げた腕で真下へ切り落とし。 転換から腕の振り上げはうねるような感覚で、切り下ろす腕もできるだけ大きく使うこと。
打ち込んでくる相手の間合いに入り、裏拳の当身、そこから90度転換しながら腕を払い自分の中心へ運ぶ。中心で相手の腕を取り四方投げへ。他の技と同様、相手の前へ踏み込んで表、背面へ踏み込んで裏技。 転身は充分に相手の顔が見えるところまで。 踏み込みから転身までは、相手の腕を伸ばすように、相手の手の内の外で勝負することで、相手は力を使えなくなる。
しばらく重点的に行おうと思っている三級の技、突き小手返し。
相手の突きを転換して交わし、上から押さえる捌き。 そこから腕を滑らせて上から手首を取り手首を返す。 返すタイミングで後ろ足を引き切りに引くことで技の流れと相手を落とすスペースを作る。 この足の使い方で技にキレをつけることも可能となる。 転換しての裏技への導きは、掴んだ手を一旦前へ導くことで相手は崩れ転換が容易となる。 低く捌いて相手が回って来るタイミングで小手返し。
抜き打ちのように腕を振り出し、伸ばした相手の腕を、踏み込みながらもう一方の腕で切り落とす隅落とし。 裏技は転換の後、上に向けた手のひらで自分の前にループを描くことで、相手は自分の前に回って来るので、タイミングを合わせて切り落とす。 抜き打ちの踏み込み、転換、切り落としの踏み込みとも、自分の中心を落とすことが重要、中心からズンと進む感覚で。 隅落しは、重心を落とすための稽古の要素もある。
片手取りでの自由技かかり稽古。 できるだけ多くの技を出すこと、居つかずに瞬時に技を出すこと、さらに残心と次の相手への備えまでをして一つの技となる。 相手と正対せずに常に半身で相手に対すること。 座技呼吸法で終了。
帰宅するとフランス合気会 T師範よりの返信を拝受し歓喜した。

開祖の書で「顕幽心三界 愛喜の道」とある。
顕・幽・神三界一如、すなわち、顕界(現世)、幽界(宇宙)、神界(神の領域)を知ることが、悟りであり、「宇宙と一体」となること。
開祖の道歌にも、「誠をば 更に誠に練り上げて 神幽一如の 神諦を知れ」とある。
顕・幽・神三界一如を悟る事が『宇宙と一体』と言う事。 これすなわち神人合一の極意、神ながらの道。
宇宙全体を幽界とし、王道に立つ事、世に位するに、時・所(時間・空間=宇宙)を得て、道義を世に行うこと。 道義心の元は神の意を知ることであり、王道を行くこととなる。
肉体・情欲・物質は滅びても、形のない魂は永遠不滅。 目に見えない心を導くのはもう一つの心。その誠の心を導くのは神。 即ち、顕・幽・神三界一如、神人合一の極意、これが開祖の言う合気の道と受け止めています。

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