先日の合気道ヴィデオに続いて、クリスマスの休日の残りは、DVDの一気鑑賞。

映画は、ロン ハワード監督の「シンデレラ マン」、実話に基づいたボクサーのストーリーとのことだけれど。 自分には、今ひとつリアリティが伝わって来なかった。
お金の充分にかかった映像はいい、それではどこがと改めて思うと、復活へ繋がるまでのボクシングの映像が足りない。たぶんそれが、クライマックスの試合に感情移入できなくなる理由だと分析した。 ストーリーも一本線、サイドのエピソードも無い。
主演のラッセル クロウは「ビューティフル マインド」でも主演のロン ハワード監督のお気に入り。自分は、あまりこの人に魅力を感じないせいもあるのかもしれない。
同じ時代を描いた映画なら、競馬の実話を描いた「シービスケット」の方が遥かに良かった。

もう一本は、「非情城市」の候 孝賢監督が、小津安二郎監督生誕100周年を祈念して捧げた21世紀の「東京物語」。
夏の東京がノスタルジックに描かれた映像は良し。小津作品の陽だまりのような穏かさを良く再現している。 ストーリーは可も無く不可も無し。 小津作品に多い、父と娘の会話が無いのは、時代の変化を伝えるために、あえて話しをさせなかったのか?
もう少し時間が流れたら、小津映画のような父娘の会話ができるといいなと思う自分は、時代時節が代わってしまわないことを願っている。
映画の後は、音楽DVD。

買っておいたのはいいけれど、なかなか時間が取れずに居た「LIVE AID」を前日の夜から一気に観た。
85年に行われた世紀のロック チャリティ イヴェント。 よくぞこれだけのミュ−ジシャンが参加したことと思う。 日本で放送された当時は、VHSのヴィデオ デッキを操作しながら夜を徹して観たことを思い出す。自分のフェイヴァリットはじっくり、一部の興味無い系は飛ばしながら、この80年代の一大イヴェントを堪能した。
最後は、自分の大好きなSRV、スティーヴィー レイ ヴォーンの「ライヴ イン モントルー」。

82年と85年のパフォーマンスが納められた異色のライヴDVD。82年のモントルー ジャズ フェスティヴァルに登場した Stevie Ray Vaughan & Double Trouble は、オーディエンスの趣味性の違いもあり、賞賛とブーイングの混じった対応を受ける。 もちろん、この82年のパフォーマンスも素晴らしいのだけれど。
その後、デヴィッド ボウイのLet’s Dance でのパフォーマンスなどで賞賛を受けた レイ ヴォーンは、85年のジャズ フェスティヴァルに賞賛を受け凱旋する。
レイ ヴォーン、魂のプレイのライヴ アクトは、どれを観ても素晴らしい。
これも、落ち着いて観ようと思い、オフィスのデスクの引き出しに、長い間眠っていたDVD。 この4日間の休みで、やっと観ることができた。
明日からは、仕事へ戻る。数日間の休みの後には、やっといい感じで伸びてきた顎やほおの髭を剃らなくてはならないのが、実に残念。

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