リンクいただいている 胤雄さんのblog、「なんだか粤っぽい」で<ブック バトン>なるものが、記されていました。
胤雄さんが、どのような本を読まれ、どのような本に影響を受けられたのか、興味深く拝見させていただきました。
そして、胤雄さんは最後に、「で、次にバトンを渡す人なんですけど、今回はひとりなんですね。 では、前回同様、テレパシーであの方に。えい。」 と、記されていました。
自分の大いなる勘違いかもしれませんが、前回、ミュージック バトンを受け取らせていただいた縁で、今回も受け取らせていただきました。
以下、自分の<ブック バトン>です。
1) 今、持っている本の册数
わかりません。 基本的には、よほどダメだった本以外は捨てません。
それでも、3度の海外引越しで、その都度処分はしています。
それほど、沢山有るわけではありませんが。
2)最近、最後に買った本
「長いお別れ」 レイモンド チャンドラー/清水俊二 訳: 早川文庫
言わずと知れたハード ボイルドの古典的名作。 文体も素晴しいです。
銅鑼湾の古本屋で10ドルでした。
3)最近読んでいるorこれから読みたい本
合気ニュース社の雑誌「道」、自分の師範の記事が載っているので。
日本で買っておいてもらっているのですが、未だ手元にありません。
もう一冊、「4 Inches」というエルトン ジョンがコメントを入れている写真集。
香港でも見つけましたが600ドル近くするので、買えませんでした。 まあ、そこまで払ってまでも欲しくもないのでしょうけれど。
後は、銅鑼湾の古本屋次第。
4)思い出に残る5册
其の一 「運命を拓く/中村天風」
家内の入院、手術の際に夫婦ともに読みました。 大いに力を貰った本。
合気会との関わりも深いものがあり、驚きました。
其の二 「燃えよ剣/司馬遼太郎」
学生の頃、友人の友人の親戚が経営する菅平のスキーロッジに長逗留した時に備品の本で読みました。 一気に引き込まれ、帰宅後、すぐに購入して読み返しました。
侍、かく有るべし。一応、幕臣の家系なもので、どうしても負けて行く幕府方の方が好きです。
大河ドラマ以降、娘が凝っていて、父娘二代の愛読書となっています。
其の三 「敗れざる者たち/沢木耕太郎」
高校生の頃、スポーツ の持つ真のドラマ性に触れ、感銘を受けた本。
収録された作品は、どれも素晴しいのですが、特に「イシノヒカル、お前は走った」は、その後、自分が競馬へのめり込むきっかけとなりました。
ダービーのレースシーンで終わるエンディングが感動的です。
氏の作品は大好きで、「一瞬の夏」、「深夜特急」など、ほかにも何度も読み返している作品が多くあります。 文体、氏の感性、作品に共通する一種のリリシズムに共感を感じます。 エッセイ集「象が空を」は、最近までトイレに置いて、その都度ランダムに開いたところを読んだりしていました。
其の四 「トム ソーヤーの冒険/マーク トゥエイン」
これも高校生の頃、自分が読んだのは、旺文社文庫だったと思います。 訳者は忘れてしまいました。
アメリカ南部の暮らし向きや風景描写、友人や大人との関わりが瑞々しく描かれています。 夏の朝の描写、南部の風景の描写などは感動ものです。
読み出してから終わるまで、2,3日の間、授業に関係なくこの本を読んでいました。
国語の教師が「お前、毎日何を読んでいる。」と、本を取り上げたのですが、「おお、これはマーク トゥエインの名作。」と言って、読んでいて良いと言われたことも懐かしく思い出されます。
其の五 「神との対話/ニール D. ウォルシュ/吉田利子 訳」
マレーシアで失業していたときに読んだ本。 シンガポールの丸善の閉店セールで、自分を待っていました。
夕方のトレーニングの後、バルコニーのように空中に張り出した公共スペースの踊り場で、夕日と刻々と色の変わり行く熱帯の空の下、この本を読んでいると、本当に神の言葉を聞いているかのように感じたものです。
以上、取り上げてみましたが、自分でも、結構わかりやすい性格ではないかと思いますね。

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