昨日は、ちょっとHard Luck なことがあって、早く寝てしまったけれど、朝起きてみると疲れが残っていて身体が重い。
香港は、昨夜から恐ろしい寒さで、今日はコートを着てFlat を出た。
オフィスに着いてルーティンの仕事を済ませると、連絡が入り新界の外れにある会社に打ち合わせに出かけた。 新界というのは、かつてイギリスが99年の間という期限付きで租借していた土地で、1997年にその租借期限が切れることになっていた地域。 本来、中国に返還するのはこの部分だけで良かったのだけれど、残りの九龍、香港島だけでは、自立することは出来ないのですべてが中国に返還されている。
KCRに乗り、九龍唐のトンネルを通過すると視界には緑の山が広がり、景色は一変する。 空が広がり、なんとなく開放的な気分になる。
二つ先はもう中国本土との境の駅となる羅湖の2つ手前の粉嶺で電車を降りて、ピックアップを待つ。 曇っていた空に薄日が差して、幾分温かく感じる。 少し先の並木に咲くバウヒニアが鮮やかに浮かび上がった。 ビーチボーイズの歌のタイトル「太陽の暖かさ」が頭を掠めた。 そしてすぐに、例の ♪ Like a long lonely stream 〜 という出だしで始まる 「A Place Of The Sun」が浮かんで来た。
Couse there’s a place in the sun
Where there’s hope for everyone.
やはり、この歌詞は元気が出る。 そして、やはり日の当たる場所はいい。木々の緑を眺めながら小声で歌っているとピックアップの車が到着した。
先方の協力で打ち合わせは首尾良く終わり、駅まで送ってもらい、少し早めのランチにした。前に来たときと同じ店で「海南鶏飯」(チキンライス)。以前の香港式は、最も旨いと思うブラックソースが付かないので、あまり食べることはなかったけれど、最近はシンガポール式の3種類のソースが付くスタイルが多くなったようだ。 それでも、チキンは未だ皮付き骨付き、シンガポール式の油の抜けたチキンをここで見つけるのは難しい。(写真は、世界最高峰のマンダリン ホテルのチキンライス)
そして、総体的に香港の安飯というのは、程度が良くないと感じている。 とにかくすべてが雑で、繊細さのかけらも感じさせない。まあ、今日のは一応ぎりぎり合格点だけど。 一般の茶餐庁の飯なんかひどいものだ。
KCR、MTRと乗り継いでCentralへ戻り、Coffee Beansに寄ってみた。
ちょっとだらっとしようと思ったのだけれど、カウンターの姐ちゃんが感じ悪。香港では、接客業に向いてないなと思う人がそういう業種で働いていることがまま有り、ちょっと不快感を感じることも多い。 そのせいだけじゃないけれど、あまりリラックスした気分ではいられなかった。 あの店はもう止めようと思う。
気分が良くなったり、悪くなったり、モザイクのような一日。
たぶん、これが “ C'est La Vie" ?


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