香港合気道協会の創始者、ケネス コティア先生が香港に戻られておられると聞き、協会の昇段昇級審査が行われる九竜パークの室内運動場へ行って来た。
先生にお目にかかるのは、2001年のバンコックでのタイ合気会40周年以来であったが、変らぬ穏かな笑いと静かな語り口で再会を喜んでくれた。
私が香港へ来た1995年から、先生が帰国された97年まで、九竜パークや銅鑼湾のポリス オフィサーズ クラブの稽古で、毎週ご指導を頂いた。 イングリッシュ ジョークを交えての稽古は、実に楽しく、毎回楽しく稽古をさせて頂いた。 毎週水曜日は稽古後のディナーが恒例となっていた。 ディナーでも、お得意のイングリッシュ ジョークとトークを楽しませていただいたものだ。
他の外国人稽古生と共同生活をしながら本部道場へ通われたこと。 その後、日本の銀行に就職され、仕事をしながら道場へ通われた後、71年に香港へ来られ現在の協会を創設されたことなどは、ディナーの席で聞かせて頂いた。 当時の大澤道場長にお世話になったこと、英会話教室でのエピソードなど、日本での滞在は実に楽しかったといつも話されていたことを思い出す。
昨年、右膝の手術をされ、もう正座をすることができないとのことで、見せてくださった右膝の中央には真っ直ぐに20cmもの手術の痕が残っていた。
今日の審査の前も、得意のトークを交えてのウォーム アップがあり、かつての稽古が思い出された。 先生の稽古には、また是非とも参加させて頂きたいと思う。 毎週の稽古が、どれほど香港での生活の彩りとなったことか。 また、常に特別に接していただいていたことも感謝している。 是非また、ご指導いただきたいと思っている。
懐かしいメンバーとも再会出来た。 また、以前、若かったビギナーのメンバーが覚えていてくれた事は、驚きでもあり、嬉しくもあった。
香港合気道協会の創始者 Kenneth Cottier先生、自分には恩人の一人でもある。


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