「自衛隊員になれない私は、」
自衛隊員になれない私は、家でテレビを見る。
自衛隊員になれない私は、家でお菓子を食べる。
自衛隊員になれない私は、家でベッドに入る。
自衛隊員になれない私は、一日に数時間、電気のない生活を送る。
消防隊員になれない私は、家で暖をとる。
消防隊員になれない私は、家で料理を作る。
消防隊員になれない私は、家でお風呂に入る。
消防隊員になれない私は、一日に数時間、電気のない生活を送る。
私の仕事はウクレレを教える事、スラッキーギターを教える事、これから先決まっているライブやコンサートやフェスティバルの出演を全うすること。
私が生まれた町には自衛隊の官舎があった。
自衛隊の転校生は都会の香りがした。
初めて救助のヘリコプターがテレビに映った。
HAMAMATHU .... 涙が出た。
自衛隊員になれない私は自分に問う、
消防隊員になれない私は自分に答える。
私の仕事続けていいでしょうか?
天変地異にあまりに非力、
それが私の仕事。続けられる日までの私の仕事。
(2011. 3.19 アグネス キムラ)