皆さん、こんにちは!
2012年も残り少なくなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
ザンジバルは連日35度前後、暑くてたまらない年末になっており、水不足も深刻で、我が家も丸9日間水が出なくて厳しかったですが、10日目の今日は水をくむことができたので気分爽快です。また次に水を汲める時が来るまで、節水、節水、また節水を心がけながら大切に使います。
さて、ザンジバル柔道、今年は
第7回ザンジバル武道館杯(12月2日)で締めくくりました。
今回は、タンザニアにある某会社が柔道大会のスポンサーについてくれたので、本土選手の宿泊から食費に至るまで全部持つことができ、本土から約50名の選手が参加して、ザンジバルが25人、計75名の選手でタンザニア一を競い合いました。
そして、1位から3位までに賞金、参加者全員に参加賞も出したこともあって、例年以上に盛り上がりました。
女子も、本土の女子選手とザンジバルの女子選手で対戦することができました。
女子は2階級(57s級以下と57s以上級)で競いあいましたが、毎日練習に来ていたライラトゥ(57s以下)と、ムジガニ(57s以上)の二人がそろって優勝。
練習量の差がしっかり結果として出たようです。
ムジガニは、「5月に対戦して負けた本土の選手に、今大会は勝てたのが嬉しかったです。家でメダルを見せたら、お母さんがすごく喜んでくれました!」
男子の見せ場は、なんといっても、66s級のアブドルサマッド(ザンジバル)と本土のアンドレ選手の決勝戦でした。実力が拮抗している若手のライバル同士、互いに意地でも負けられないという気迫満々の顔で畳に上がり、フルタイム戦い抜いて、アブドゥルサマッドの優勢勝ちとなりました。
文化スポーツ大臣のサイディ氏、在タンザニア日本大使岡田眞樹氏等来賓の方々からも熱い視線で見守られる中での決勝戦
表彰式
男子5階級、女子2階級、全部で7階級で競い合い、ザンジバルは5階級を制しました。
1位の賞金を手にした重量級のマスーディは、「この賞金で、家の屋根を修理します!」、66s級のアブドルサマッドは11月からザンジバルに1つしかない大学に進学したばかり、「この賞金で、ずっとほしかったプリンターを買うことができます」と嬉しそうでした。
ちなみに、参加賞は、アイロン、保温器、電気バリカンから好きなものを1つ選べるということに。→大好評でした★
島岡強ザンジバル柔道連盟会長からの今大会総評は、
「今大会は、本土選手の宿泊、食費を全部ザンジバル柔道連盟で賄ったので、参加選手が過去最多となった。過去のザンジバル武道館杯は、各階級1位のみに大きな賞品を出してきたが、今大会は1位から3位まで賞金を出したので、観客も含めて大変盛り上がった。
試合に関しては、1回戦から白熱したいい試合で、決勝戦まで大いに盛り上がった。
タンザニア本土の選手たちも力を付けてきており、特に60s級は精鋭がそろっていて、金メダルを奪われた。ザンジバル勢も、昔と違い、本土チームの選手の足音がすぐ近くまで迫っていることを自覚し、今回の勝利に奢ることなく、さらに差をつけるようがんばっていかなくてはいけない。
ザンジバルと本土チームの両方を合わせたタンザニア全体としても、柔道のレベルが上がってきたことは間違いない」
とのことでした。
以上が、第7回ザンジバル武道館杯の様子です。
ということで、ザンジバル柔道連盟は、第7回ザンジバル武道館杯で、2012年を締めくくりました。
今年も1年、ザンジバル、タンザニア本土、そして、アフリカの柔道家へのご声援ありがとうございました。
また来年も、アフリカで根付く日本柔道や柔道家たちの活躍ぶりをお伝えしていきますので、これからもよろしくお願いします★
by島岡由美子
★大会の写真は、ザンジバル柔道サイトにたくさん入っていますので、よろしければ、
柔道のサイトも開いてみてください。
ザンジバル武道館杯の記事は、
こちらです。
★2013年は、3月にザンジバルがホストカントリーとなって、東アフリカ柔道選手権大会(7th East Africa Judo Championship 〜ZANZIBAR2013)を開催することが決まっています。

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