ジャンボ!(こんにちは!)お元気ですか?
11月に入りましたが、いかがお過ごしでしょうか?
私たち(島岡強&由美子)は、札幌・仙台でのバラカ主催ティンガティンガ原画展2012秋を終え、10月22日にタンザニアに帰ってきており、暑さを増してきたザンジバルで元気に過ごしています。
おかげさまで、両展とも盛況に終わり、収益から、東日本大震災への義援金と、ティンガティンガ村への支援を継続することもできました。
ご来場の皆様、いろいろな形でご協力くださった皆々様、どうもありがとうございました。バラカ一同(ジャパン&タンザニア)心から感謝しております。
★第2回札幌展の様子は、→
こちらです。
★第1回仙台展の様子は→
こちらや、
こちらから

2013年春の展示会は、4月GWから横浜、5月に名古屋で開催すること決定しました→日時詳細は、この記事の最後に書きますね。
11月3日にティンガティンガ村へ行き、バラカ主催ティンガティンガ原画展2012秋(第2回札幌展&第1回仙台展)の様子を伝えるとともに、収益の中から贈り物を手渡してきました。(*通称ティンガティンガ村と呼ばれる、数十人のティンガティンガアーティストが共同で運営しているアート工房:正式名は、Tingatinga Arts Cooporative Society)
〜報告会と絵筆の寄贈〜
札幌、仙台2会場での様子や、今回同行したアブダラのライブペイントも素晴らしかったこと、老人施設や学校を訪問して、絵や民話本の寄贈や交流会で、子どもやお年寄りに大変喜ばれたことなどなど伝えました。
そして、秋の展示会収益からのプレゼントは筆と刷毛であることを発表。
待ってました!とばかりに拍手が起こりました。
アモンデ長老に手渡しして、寄贈式を終了。
〜被災地の声と義援金〜
ところで、今回の報告会では、ティンガティンガ展の様子だけではなく、東日本大震災の被災地である東北の宮城県で初開催ということの意味と、一年半経った被災地の状況などもたくさん伝えてきました。
仙台展では被害の大きかった宮城の石巻、塩竈、多賀城、岩手の大船渡などからのご来場もあり、1年半たった今でも生々しい被災の爪痕や復興の遅れといった現状、そして津波、地震が起こった直後のことから、ご家族の遺体探し、避難所でのできごとなどなど、つらいできごとも含めて、ある人は淡々と、ある人はユーモアを交えて笑顔で、それぞれの表現で話してくださいましたが、こちらまで苦しくなるほどつらいお話もありました。
ご両親が津波に流され、避難所を探し回っても見つからず、遺体安置所でいくつもいくつも遺体を確認して10日目にやっとご両親のご遺体を見つけ出すことができた方、一緒に逃げていた友人が津波にのまれ、今でも遺体は見つかっていないのですと涙をいっぱいためて話してくださった方、経営していた美容院が流され、雇っていた美容師さんの再就職先はなんとか見つかったものの、還暦過ぎて、家も家族も美容院もなくし、自分はこれからどうしたらいいのかとため息をついておられた方・・・
ただただうなづきながらお聞きすることしかできなかったのですが、1年半経った今だからこそ話していただけたこともあったのではと感じました。
そして、「こんなときだからこそ明るい絵がみたくて」と遠い仮設住宅から来てくださった方が、「今日は、たくさん笑って元気が出ました」とおっしゃってお帰りになったり、
「動物たちの表情が面白くて夢中になりました!またティンガティンガ展開いてください!」というお言葉をいただいたりする中で、逆に私たちの方が励まされる場面も多く、仙台展を開催してよかったと心から思いました。
また、今回、自分の目と耳で被災地の様子を見聞きしたことで、今まではテレビや新聞などの報道上のことだったのが、皆様のお声やお顔が伴う現実となって自分の中に入ってきました。
そして、復興の二文字には、まだまだ時間もお金も必要であることも実感。
私たちにできることとして、今後も、ティンガティンガ展収益からの義捐金を継続して被災地に送っていくことを、バラカジャパンと確認しあってきました。
〜宮城で見た光景〜
ところで、仙台展終了した翌日、仙台市内から車で沿岸地域を通って仙台空港まで移動したので、そのときの様子をお伝えしますね。
伊達政宗の像は、仙台市と広瀬川を見渡せる小高い山の上にある青葉城跡に立っていました。
政宗公は、21世紀に起きた津波や大地震による悲劇を、どのような思いで見つめていたのでしょうか・・・。
宮城滞在中、あちこちで「がんばろう、東北」「頑張ろう、宮城」「頑張ろう、仙台」・・・といった復興のスローガンが掲げられていましたが、政宗公の像があるそばには、伊達魂という力強い言葉が。
再び政宗公の像を見上げたとき、伊達魂で必ず復興できるよう見守っているのだなと感じました。
政宗像のそばにある白鷹の像は、震災時に鳥の像が折れて壊れたままになっていました。
震災前の写真です。
車で走っていると、壊れたガードレールやがたがたになった道路が目立ちました。ガードレールの向こう側には集められた瓦礫の山が。
家屋の瓦礫がなくなった地帯には、夏の間に草が生い茂り、まるで牧草地のような景色となっていましたが、
しかし、牧草地でなかったことはぽつりと奇跡的に残った家屋の存在でわかり、住宅地が一瞬で消滅してしまった津波のすさまじさを物語っていました。この家も、中身は空洞と化し、無人です。
被災された方々は、まずご家族の安否確認の次には、おそらくご自分の御家の確認ということがあったと思うのですが、ご家庭での思い出がすべて奪い去られていた事実は耐え難いことだったとお察しします・・・。
津波の影響を大きく受けた仙台空港。こんな場所にまで水が来ていたのですね・・・。もちろん、現在は周りに押し寄せられていた瓦礫もすっかり片づけられ、設備の充実したきれいな空港でした。
まだ冠雪前の富士山に向かって、被災地の復興と日本の平和を祈りながら帰ってきました。
タンザニアのティンガティンガアーティストが日本に対してできること、それは、平和の祈りを込めて一生懸命描いた絵で、皆様になごんでいただくこと。そして、それが笑顔や明日への元気につながっていくと信じて、これからもティンガティンガ原画展を続けられるよう、アーティスト達と力を合わせてがんばっていきます。
by島岡由美子
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〜2013年バラカ主催春のティンガティンガ原画展の予定〜
☆第4回横浜展2013年4月27日(土)〜5月6日(月祝)
会場:ギャルリーパリ@日本大通り
横浜市中区日本大通14 三井物産ビル1F TEL:045-664-3917
▼交通アクセス:
JR根岸線「関内」駅南口下車、徒歩5分、
横浜市営地下鉄「関内」駅下車、徒歩5分、
みなとみらい線「日本大通り」駅3番出口すぐ
第3回横浜展の様子は→こちら
☆第6回名古屋展
2013年5月10日(金)〜5月19日(日)
会場:サロンギャラリー余白@栄
名古屋市中区栄4-17-30 TEL:052-262-5454
▼交通:
地下鉄栄駅13番出口(中日ビル前)より徒歩7分、
地下鉄矢場町1番、または6番(松坂屋本館前)出口より徒歩7分
久屋大通より東に一筋入った武平通り沿い
可世木病院、珈琲のコメダを目標にいらしてください。
(ギャラリーは道路を渡ったところにあります)
第5回名古屋展の様子は、→こちら

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