皆さん、こんにちは。クリスマス2011はいかがお過ごしでしょうか。
私たちは、2週間ほど前に、ティンガティンガ村の面々と一足早いクリスマスパーティーをしてきましたが、今回は、クリスマス前にあわせて、ポストカード収益金の還元金を渡すために、ティンガティンガ村へ行ってきました。
☆この記事の最後の方に、プレゼントのお知らせがあります。ふるってご応募ください!
実は、ここタンザニアでは、12月19日から3日間大雨が降り続き、ダルエスサラーム近郊のあちこちで、橋の決壊や浸水で被害と、遺体確認ができた人だけで30名を超える死者も出るという状況に陥り、市内の交通も麻痺していました。このような大雨と洪水被害は、57年ぶりとのこと。独立以来今年で50年のタンザニア。12月に華々しい50周年記念式典を行ったばかりの天災でした。
日本も今年は地震や津波の天災で大変な一年になりましたが、日本でもタンザニアでも、一日も早く、被害にあった皆さんが、日常生活に戻って安心して過ごせるようになるよう祈りたいです。
タンザニア建国50周年カンガ
私たちの住むザンジバルでは、22日の明け方から暴風雨になってはいましたが、ダルエスサラームでそこまでひどいことになっているとは知らずに、予定通り飛行場に向かったところ、ダルから来ているはずの飛行機がまだダルを出発できていないということで、1時間待ち。
といっても、そういうことはここではごくごく普通のことなので、またエンジントラブルで調整中なのかなと、のんきに考えつつ、やっと来た飛行機に乗って、ダルエスサラームに向かってしまったのです。
ザンジバルから約20分の飛行で、ダルエスサラームに着きます。前半はあまり揺れませんでしたが、途中から雨雲の中に入って、私たちの乗った小型飛行機は、久々にめっちゃめちゃ揺れまして、心臓はドキドキ、手に汗握るスリリングな飛行となって、ダルエスサラームの空港に到着したときは、心からホッ。
でも、雨雲から出て、飛行機から、下に広がるダルエスサラームの景色を見たときには、飛行機の揺れたこと以上に冷や汗が出ました。なぜなら、普段は川ではないところに、濁った水いっぱい流れて、あちこち川のようになっているし、屋根しかみえない家、水の中に浮かんでいる状態になっている地域があちこちに見えたからです。
とにもかくにも無事着いて、ダルエス空港からタウンに向かうには、いつも大渋滞に巻き込まれるのですが、その日は、閑散としていて、まるで日曜日のように、すいすいと町へ。
なんでもその前日に、あちこちの橋が壊れたり、道路が水で機能しなくなったり、あちこちで、水にはまって動けなくなった車が続出して交通マヒの状態に陥り、何時間もかけて徒歩で帰宅する人々も。
なので、私たちがダルに行った22日は、自宅待機組が多く、町に来る人自体が少なかったのでした。
ティンガティンガ村に行く途中に通る、ダルエスサラーム市内と市街を分けるサレンダーブリッジの一部も壊れて、海と反対側の、普段は深い草むらのようになっている場所に海の水が流れ込み、濁流になっていたのを見てぎょっとしました。
もちろん、ティンガティンガ村についても、がらんとしていて、アーティストは6人しか来ておらず、カード収益からのプレゼントは、持ち越すことに。
このところ、暑くて暑くて、お日様はもう結構ですといいたいほどでしたが、この時は、思い切りカンカン照って、少しでも早く水を乾かして、みんなが水の心配のないクリスマスを迎えられますようにという気持ちになりました。
12月23日は、待望のカンカン照り。道路の水も勢いよく乾いていきました。
(もちろん、水につかってしまった地域の人々は、今も避難したままです)
ティンガティンガ村工房も、普段通り、たくさんアーティストたちが集まって、絵を描いていましたが、このアート工房がある地域は、土地が低い場所ではないので、盛大に雨漏りしていたぐらいで、被害はありませんでした。
そして、バラカのティンガティンガカードの作者たち、16人に、カード売り上げの5%を手渡しました。
毎年、忘れたころにやってくるカード売り上げからの金一封に、今年も、みんなとても喜んでくれました。
チャリンダは、奥さんも子供たちもアーティストという画家一家。奥さんのダリーニが出席できなかったので、二人分渡しました。
チャリンダも、アモンデ長老と一緒に、ティンガティンガアートの屋台骨を担ってきた子さんアーティストの一人です。
一時期、体調を壊してアーティスト活動を休止していましたが、復帰してからは、まだまだ若いもんには負けんよと、毎日描き続けています。
「わしは、家にいると居眠りばかりしているけれど、ここにきて、絵を描きだしたらしゃきっとするんだよ」とのこと。
絵を描いているときの表情が、それを物語っていますね。
日本から帰ったムブカ、あいかわらず充実の、いい笑顔です。
独特で楽しいシャターニ画でブレイク中、3月に急追したSAYUKI(サユキ)の分は、遺児に渡しました。この息子さん、なんだか、サユキの描いていた、かわいらしいシャターニに似てませんか?
ティンガティンガ村共同体会長のアブダラも、この道25年のベテランです。「私たちアーティストの多くは、元祖ティンガティンガ氏の出身地ナカパニャ村で親戚同士として育った仲間たちです。いつかぜひ、ティンガティンガのルーツのあるナカパニャ村に来てください」という誘いの言葉をもらったので、来年には、ティンガティンガのルーツをたどる旅、ぜひ実現したいと思っています。
72歳とは思えない、鍛えられた体のアモンデ長老は、「赤いちゃんちゃんこ」ではなく、「赤いタンクトップ」がお似合いですね。「いつも、アーティストのことを考えてくれて、ありがとう」という言葉をいただきました。
バラカのティンガティンガ・カードを購入してくださった皆々様に、ティンガティンガ村の面々からの「アサンテ・サーナ(どうもありがとうございました)」の声をお伝えします。
それぞれに渡し終わって、みんなが部屋を出ていっても、ムスターファが一人残って、もじもじ照れくさそうにしています。
プレゼントの包みを持ってきてくれていて、島岡会長に手渡すと、おもむろに手紙を出して、声に出して読み始めました。
何が始まったのかと思ったら、私たちへの感謝状でした。
「去年の8月と、今年の5月に、バラカ主催のティンガティンガ展で、ライブペイントをするアーティストに選ばれて日本に行ったことが、自分にとって大きな自信につながりました。そして、そのおかげで、念願だった自分の家を持つこともできました。これからも、いろいろな工夫をしながら、ずっとティンガティンガアートを描きつづけます」といった内容でした。そして、
「アンクル・シマオカ、ママ・シマオカ、日本の皆さん、アリガトー」(*島岡会長は、アンクル(おじさん)、私は、ママと呼ばれています)」
とのことでしたので、皆さんにも、ムスターファからの感謝の言葉をお伝えしますね。
プレゼントの中身を開いてみると、ドイツの某会社が作成した2012年のティンガティンガカレンダー。このカレンダーは、7人のアーティストの絵が選ばれ、ムスターファもそのうちの一人に選ばれたのだそうです。(☆2月と10月がムスターファです)
ちなみに、このカレンダーは、ヨーロッパの五か国で販売されているそうです。(ちなみに価格は36ユーロ)
日本に行ったことを、こうして喜んで、腕を磨き続け、他の外国の人々にも選ばれる実力をつけているのが、とてもうれしかったです。ムスターファには、これからも、どんどん素敵な絵を描きつづけてほしいと思います。
<プレゼントのお知らせがあります、ふるってご応募ください>
このカレンダーは、ムスターファと相談し、いつも応援してくださっている日本の皆さんへのプレゼントにすることにしました。
なので、このドイツ製ティンガティンガカレンダー2012がほしい方、ふるってご応募ください。カレンダーは1つだけなので、一等賞1名様です。
また、私たちバラカタンザニアからも、ささやかですが、ザンジバルのポストカード5枚ずつ3名様にプレゼントします。
応募方法は、簡単です。
この記事にコメントをするか、
メールボックスから「タンザニアからのプレゼント希望」とお書きの上、お名前(HNでもOK)をお知らせください。
期日は、2012年1月4日まで。
発表は、1月5日に、このブログ上の、タンザニア便りでいたします。当選された方には、お名前と
住所、電話番号
など教えていただくことになりますので、発表をお見逃しなく☆

ティンガティンガカレンダーは、1つのみで、大きさは、縦72cm、横50cm(縦長)です。
1月5日に厳選なるくじ引き抽選をして、1名様に、ドイツ製2012年ティンガティンガカレンダー1つ、そして3名様に、ザンジバルの風景がついたポストカード5枚ずつお送ります。


プレゼントの発送は、当選者発表後、ザンジバルの郵便局から、直接航空便で送ります。ただし、タンザニアの郵便事情はよくないので、遅延などある場合があるかもしれませんこと、あらかじめご了承ください。ポレポレ(ゆっくり)お待ちいただける方、応募してくださいね☆
今年も、タンザニア発祥のティンガティンガアートを応援してくださり、ありがとうございました。私たちは、元祖エドワード・サイディ・ティンガティンガが始めたティンガティンガ村(=バオバブの木の下で、ティンガティンガアートを描きながら、一族で助け合って生活していた場所にある、ティンガティンガアーティストたちのアート工房・正式名称は、Tingatinga Arts Cooporative Society)のアーティストたちが描き出す、本場のティンガティンガアートを、日本にいながらにしてたっぷりお楽しみいただけれるよう、ティンガティンガ村から、力作を選んで日本にお届けしています。
来年も、バラカの繰り広げるティンガティンガワールドをお楽しみいただけるよう、アーティストたちと力を合わせていきますので、これからも、どうぞよろしくお願いします。
by島岡由美子
プレゼント企画に、エントリーしてくださった方々、ありがとうございます。エントリー順に、お名前並べておきますね。
ユキコさん・
ジュマさん・
ちゅー子さん ・
雅ハハさん ・
安慈恵羅さん・
K.Iさん・
michikoさん・
harumiさん・
kayoさん・
H.Gさん・
Miyukiさん・
サマキさん・
副社長さん・
みかんアイスさん・
セラババさん・
shukuさん・
くうにゃんさん
2012年1月5日の抽選発表を、楽しみにお待ちください。
<2012年バラカ主催春のティンガティンガ原画展の予定>
☆第3回横浜展
2012年4月27日(金)〜5月6日(日)会場:ギャルリーパリ@日本大通り
横浜市中区日本大通14 三井物産ビル1F TEL:045-664-3917
2011年第2回横浜展の様子は→こちら
☆第5回名古屋展
2012年5月11日(金)〜5月20日(日)会場:サロンギャラリー余白@栄
名古屋市中区栄4-17-30 TEL:052-262-5454
2011年第4回名古屋展の様子は、→こちら

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