ジャンボ!ハバリヤーコ?(こんにちは!お元気ですか?)
私達は、先日、ティンガティンガ村へ行き、第3回ティンガティンガ展@名古屋の収益金の中から購入した日本製の絵筆と刷毛300本をプレゼントしてきました。
潟oラカ島岡代表より、ティンガティンガ村長老のアモンデ氏へ絵筆の贈呈。
5月に開催した3回目の自社主催展示会
「アフリカ・タンザニアの現代アート〜ティンガティンガ展atギャラリー余白@名古屋」は、御蔭さまで今年も盛会となりました。
この展示会の成功は、御来場下さった皆様をはじめ、いろいろな形で協力して盛り上げてくださった方々のおかげと、バラカ一同心から感謝するとともに、皆さまのお気持ちを、今年もタンザニアのティンガティンガアーティスト達に伝えようと、この展示会の収益金の一部で絵筆と刷毛を購入し、日本からタンザニアに持ち帰ったというわけです。
刷毛も筆も、太さをいろいろ変えて持ち帰ったので、アーティスト達は、どれにしようかと、それぞれ真剣に選んでいました。日本製の絵筆と刷毛は、描きやすいと、皆嬉しそうでしたよ。
緻密でかわいい小作品が好評のルーカス、筆選びも真剣です。
また、筆の贈答の際に、会期中に、皆様からいただいたアンケートの結果やお声を、直接アーティスト達に伝えてきました。
ちなみに、アンケート結果は、好きなアーティスト、好きな作品ともに、
1位:サランゲ(マサイの戦士〜夕陽)
2位:ムスターファー(樹の中から首を出すキリンたち)
3位:ベイカー(キリンの家族と尾長鳥〜尾長鳥の額縁)に票が集中し、3人がほぼ同格で1〜3位まで並び、少し離れてアブダラ、アモンデと続きました。
(写真左から、ムスターファー・ベイカー・サランゲ)
この自社展示会を通じて、タンザニアから発信するティンガティンガ・アートが日本中に広まっていくことを願いつつ、第1回、2回と展示会を重ねてまいりましたが、3回目の展示会開催中に、名古屋会場でよきご縁をいただき、
鳥取砂丘を見渡せる場所にある鳥取砂の美術館(世界唯一、砂の彫刻である砂像を展示する美術館)で、8月1日〜10月30日まで、実に3カ月にわたってティンガティンガ展を開催する運びとなりました。
また、私達がティンガティンガアートのプロモートを手がけて7年目、満を持して、バラカ社代表島岡強の生まれ故郷である
横浜の画廊、「ギャルリーパリ」にて、9月2日〜8日まで自社展示会を開催することになりましたことも、併せてお知らせします。
また、その前には、
関西でも展示会を計画中。
(それぞれの詳細は、バラカジャパンから随時お知らせしますね)
このような嬉しいご報告ができるのも、「ティンガティンガアート、何それ?」という状態の頃からあたたかく支えてくださった皆々様のおかげと、バラカ一同心より感謝しながら、各地でのティンガティンガ展に向けてはりきっています。
ティンガティンガ村でも、名古屋に続く形となった 各地でのティンガティンガ展開催についての報告をすると、アーティスト達の中から大きな拍手が沸き起こり、笑顔とともに、やる気満々の顔になっていました。
これからも、ティンガティンガアーティスト達と共に、一歩一歩前進していきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。
ということで、筆の贈呈を済ませたのが午前中。夕方もう一度ティンガティンガ村へ行ってみると、早速日本の筆を使っている面々が!
サブキャラクター(脇役)にも愛情をもって丁寧に描くことを信条とするアモンデ師匠、この作品では、脇役として、人気者の虹色カメレオンと一緒に、鳥についばまれてウギャーッと叫んでいるかのような新キャラ(?)の小さな蛇も登場していました。
亡き兄とともに描いた鳥の絵に強いこだわりを持ち続けるJ.ミム.S、この日は、美しい鳥達の競演といったムードの大作に挑んでいました。
人気アーティスト第一位に輝いたサランゲ、下描きなしで、マサイの頭から描き始めたところでした。長身痩躯、足長で美しいシルエットのマサイ戦士が描きあがっていく様は、何度観ていても感動します。
ちなみに、私は、ふとっちょで、ずんぐりむっくり、たらこ唇でジョークを飛ばす根明のサランゲ本人と、彼が描き出すスリムでニヒルなマサイ戦士が対照的なところも気にいっています☆
キリン模様と鳥を組み合わせた新作に挑んでいたのは、ルーカス。
ちょうど極細の筆がほしかったんだ!と喜んでいました。
「この刷毛は、下塗りにぴったりだね!」と、キャンバスへの下塗りに勢を出していたのは、ガヨ。
小さな作品から大きな作品まで、自由自在に描きこなすムスターファー、数日前に、大作を仕上げたばかりで、この日は小作品に丁寧に色付けをしているところでした。
仕上げてあった大作は、この2点。
今回は、「水」をテーマに、キリマンジャロと、バオバブの間から昇る朝日のバージョンで描いてもらいました。
アフリカでは、人間の住む場所も動物のすむ場所でも水不足、水がある場所では、動物達も生き生きとして楽しそうですね。
私も、アフリカで、水の出の悪い地域に住んでいるので、水があるというだけで、人も動物も、どんなに幸せな気持ちになれるかがよくわかります。
ムスターファーの描く「水のある風景」、ぜひ日本でご紹介したい作品です。
久々に、タンザニア、ダルエスサラーム郊外にあるティンガティンガ村からのお便りでした。
by島岡由美子

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