ティンガティンガアーティストで生活画を得意とする、マリキータの絵が表紙を飾った、
週刊東洋経済2010年1月9日号が日本から届いたので、早速ティンガティンガ村に行き、マリキータに渡してきました。
自分の絵が表紙になった雑誌を見て、ご満悦。
「アフリカの衝撃」という特集記事が50ページにもわたって掲載されていたのですが、その特集の部分にも2ページの見開きで、ど〜んとマリキータの代表作「アフリカンマーケット」が掲載されていて、「あっこんなに大きく載ったんだ!」とすごくうれしそうでした。
この後、若手アーティストたちがマリキータの周りに集まって、本を見せてくれ、見せてくれと大騒ぎになったのは、ご想像の通りです。
一方、若手のアーティストたちの喧騒をものともせずに、真剣にキャンバスに向かって描き続けていたのは、ジミー大西さんが師匠と仰ぐ長老アモンデ。
この真剣な表情から、なんとも愛らしいバッファローが描き出されていました。
ところで、大いに喜んだ後、マリキータが、「アフリカの特集ってどんなことが書いてあるの?」と聞いたので、
南アフリカでのワールドカップに向けて、アフリカ全体が注目されていることや、中国のアフリカ進出が目覚ましいということなどが書いてあると言うと、
「タンザニアでも、ここ数年の中国製品や、中国人の進出が目覚ましいけれど、それは、アフリカ全体のことだったんですね。
私がよく描いているカリヤコーマーケットにも、プラスチック製の日用雑貨や洋服など中国製品があふれ、中国人の移住者も多く見られるようになりました。」
と言っていました。
また、「ところで、ティンガティンガアートのことは、どうやって紹介されていましたか?」と聞かれたので、
この特集は、アフリカ経済のことが中心なので、ティンガティンガアートの紹介はなかったことを伝えると、
「そうですか。こんなに大きく私の絵が載ったので、てっきりティンガティンガアートのことも紹介されたのかと思いました。
もし次があるなら、ティンガティンガアートや、アフリカのアートのことも紹介してほしいですね」
と言っていました。
タンザニアン・ライフを世界の人に伝えたいという抱負を持って、生活画を描き続けるティンガティンガ・アーティスト、マリキータの代表作「アフリカンマーケット」が、週刊東洋経済誌に大きく掲載されたことは、マリキータ本人だけではなく、ティンガティンガ村のアーティスト達にとって大いに発奮材料になりました。
P.S 実は、マリキータの絵は、春に開催される某アフリカイベントのポスターにも抜擢されているんですよ。どんなポスターが出来上がるのか、今から楽しみです。

9