ジャンボ!バラカタンザニアです。
先日、ティンガティンガ村へ行き、第2回ティンガティンガ展@名古屋の収益金の中から購入した日本製の絵筆と刷毛をプレゼントしてきました。
潟oラカ島岡会長より、ティンガティンガ村長老のアモンデ氏へ絵筆の贈呈。
昨年に引き続き、名古屋で開催した2回目の自社主催展示会「アフリカ・タンザニアの現代アート〜ティンガティンガ展atギャラリー余白@名古屋」は、御蔭さまで大変盛会となりました。
この展示会の成功は、御来場下さった皆様をはじめ、いろいろな形で協力して盛り上げてくださった名古屋の方々のおかげと、バラカ一同心から感謝するとともに、皆さまのお気持ちを、今年もタンザニアのティンガティンガアーティスト達に伝えようと、この展示会の収益金の一部で絵筆と刷毛を購入し、日本からタンザニアに持ち帰ったというわけです。
刷毛も筆も、太さをいろいろ変えて持ち帰ったので、アーティスト達は、どれにしようかと、それぞれ真剣に選んでいました。日本製の絵筆と刷毛は、描きやすいんだと、皆嬉しそうでしたよ。
今回は私自身、会期中ずっと会場に詰めていたので、皆さまからのダイレクトなお声をお聞きすることができました、また、会期中に約350名の方がアンケートに御協力下さいましたので、日本から持ち帰った絵筆&刷毛とともに、日本の皆さまからの御意見、ご感想、アドバイスなどを、ティンガティンガ村のアーティスト達に直接伝えてきました。
アンケートによる、今回の人気作品は、
1位「キリマンジャロと動物たち」byムスターファー
2位「シマウマの親子」byムスターファー
3位「マサイの戦士」byサランゲ
ということで、今年初出品のムスターファーが、見事1位、2位を独占しました。
実は、ムスターファーは、普段は大作を好んで描くアーティストなので、なかなか日本で御紹介できなかったのですが、今回は、この展示会に向けて、日本の家屋でも飾れるような大きさで指定して作品を仕上げてもらいました。
普段は、こんなに大きなキャンバスに向かって作品を描いているんですよ。
(これは、まだ製作途中のもの。中央に川があって、夕暮れ時に、水のみ場に集まった動物を描くのだと、イメージを語ってくれました)
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小さい作品といえば、最年少アーティストのルーカス。
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実は、ルーカスは展示会の数ヶ月前から体調を崩し、生まれ故郷に帰って静養していたのですが、この日本での展示会に何とか今年も出品したいという気持ちで立ち直り、見事復活してティンガティンガ村に戻って、明るくユーモラスな動物達を、小さなキャンバスに丁寧に描きあげ、私達に託してくれました。
今はすっかり元気になって、絵を描いており、「日本での展示会に出品するということが、僕の大きな目標となって、病気に勝つことができました!」と言っていました。
ルーカスの作品は、この展示会用に描いた11点が会期中に完売!その報告をすると、本当にうれしそうで、「この筆で、またしっかり描くよ」とはりきっていました。
小さな作品で、ルーカスに次いで人気があったのは、今年初めての出品したムテコの動物画でした。
ムテコは、今は亡き、ジャッファル・アウシ氏から指名され、彼のもとで修業を積んだ実力派のアーティスト。動物たちの表情のユニークさと、細部まで細かく丁寧な描写が持ち味です。
今回出展したのは小さな作品のみだったにも関わらず、ベスト3を選ぶアンケートにも名前が出ていて、「みみずくの表情が可愛らしい」「動物達がみんなあっちこっちをみていて笑える」「丁寧な描写で線が美しい」などなどの感想が書かれていたので、ムテコに伝えてきました。
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エイズ撲滅のメッセージを絵の中に込めているゴドフレイの絵を気にいってくださったのは、名古屋で養護学校の子供たちに絵を教えておられる男の先生。障害をもった子供たちの絵画グループ「ポレポレ」を結成し、ティンガティンガ展の会場となったギャラリー余白さんで、毎年展覧会をされているのだそうです。
そのことを伝えると、ゴドフレイ曰く、
「タンザニアでは、障害のある子供たちが行ける学校などほとんどないです。養護学校に通えて、絵を教えてくれる先生がいるなんて、ポレポレの子たちは幸せですね」と言っていました。
なんとも不思議なムードのある生活画を描いて好評を得たマトゥカ。
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頭にのっけた小さなバケツから、水をばしゃばしゃこぼしながらママの後を歩く女の子、家族で輪になって茣蓙の上に座ってお茶する風景など、マトゥカの生活画は、「一時代昔の日本のようで懐かしくなる」と、中高年の方々の足を止めさせる力を持っていました。
そのことを伝えると、
「私自身、子供を産むまでは、子供が登場する生活画を描いたことはなかったのですが、子供が生まれたことがきっかけで、家族の風景を描いてみたいなと思うようになり、その試みが、いい結果につながり、うれしいです」と言っていました。
ママさんアーティストとして、これからも活躍してほしいです。
アンケートに書かれていた「ティンガティンガアートは、大自然の中からきこえる命の歌、ますますの発展を期待している」「毎年ここ余白でティンガティンガ展をやってください!」というお言葉に沿えるよう、これからも、ティンガティンガアーティスト達と一緒に、前進していきたいと思います。
★すぐ下の記事に、会場でおこなったアンケート結果をのせました。
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