日本はGW。連休を利用して、旅に出る方々も多いでしょうね。
私の方は、日本のGWとはまったく無関係の日常を過ごしていますが、今日は、タンザニア鉄道ダルエスサラーム〜キゴマ間、各駅停車の旅の中で見たり食べたりした食べ物のことをお伝えします。
車内には、狭いながらも(ほんの30人ほどで満席、食堂車(RESTAURANT CAR)もありました。
メニューは、一回魚があっただけで、後は毎回、チキンとごはん、またはチップスという代わり映えのしないメニュでしたが、味付けはなかなかいけました。
列車の揺れが激しいので、食事中、飲み物がこぼれそうになるのが気になって気になって、片手で食事、片手で飲みものをおさえというお行儀の悪い恰好になってしまいましたが、これも旅のご一興。
でも、一緒のテーブルに座ったおじさんは、優雅に新聞読んでる間に、2回もジュースをこぼし、顰蹙ものでしたが(笑)
連結部がかなり開いていて、夜間の移動は危険なのと、部屋を空けた間にかっぱらいの危険も大なので、食堂車まで行く人は少ないですが、そのかわり、食堂車からオーダーを取りに来てくれて、朝昼夜と各部屋に運んでくれるという、嬉しいサービスもありました。
それにも飽きたら、各駅の名物を食べましょう。
ぶどう、落花生、焼きキャッサバ芋、ふかし芋、とうもろこし、オレンジ、マンゴー、パイナップル、バナナ、きゅうり(きゅうりも切り売りして、一切れずつ買えるんですよ。野菜というより果物の間隔のようです)
軽食じゃなくって、しっかり食事をしたい時も、駅の停車時間でできます。
ときおり、野外食堂がずらりと並ぶ駅に着いたら、まずここで、1時間以上停車するので、安心して降りてゆっくり食事をすることができるのです。
なんせ、汽車の職員さん達まで外に出て、のんびり食事してますから。
「おふくろの味」を味わいたいなら、ママ達が家から鍋ごと持ち寄る家庭料理をおすすめします。
タンザニア版のファーストフードなら、チップスとムシカキ(焼き鳥の牛肉版)。
お好みに応じて、チップス+ムシカキをオムレツ風に焼き上げてくれますよ。
車内に持ち込むなら、揚げ魚にウガリ(キャッサバ芋の粉を湯で練りあげたもの)というシンプルな組み合わせも、いけますよ。
魚は新聞紙、ウガリはバナナの葉っぱで包んでくれます。
シンプルなバナナ葉のエコ包装、とっても気に入っています。
真黒にいぶされたナマズ。
日持ちもするし、美味しいよ!と勧められましたが、ちょっとこれを食べる勇気はでませんでした。
ところで、たっぷり停車時間はありますが、発車の合図はありませんので、御注意を。
突然、プシューッ、ガッタン、ゴットンと動き出すので、あわてて飛び乗らなくてはいけない場面も☆
もちろん、駅や列車内のアナウンスもありません。すべては暗黙の了解ですから、それがわからない人は、置いて行かれてしまいます。
その暗黙の了解とは、片づけをはじめた野外食堂が多くなってきたら、そろそろ出発ということ。
タンザニアでも、KY(空気読めない)ではだめですね。
タンザニアのお鍋は、取っ手がついておらず、重ねられるので持ち運びに便利です。
来るときは、家族総出で運んだり、リヤカーをチャーターしてくる人たちも、帰りは空っぽの鍋を全部重ねてお皿も鍋に入れてしまって、ママがひょいと頭に乗せれば、店じまい完了!
とってもシンプルですね。
営業日は週2回。営業時間は、汽車が停車している間だけという駅(というより、線路ですね)の野外食堂。
どのお店でも、家族で一生懸命働いています。
小さな農村では、現金収入を得る手段も機会も乏しいので、たった週2回でも、駅に食べ物やお土産物を持ち寄って売ることで、臨時収入が得られるのはとても大きなことです。
このまま、タンザニア鉄道ダルエスサラームーキゴマを結ぶ週2回の運行が、ずっと途絶えないでほしいなと思います。

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