ジャンボ!(こんにちは)

日本は、クリスマスソングがにぎやかに奏でられている頃だと思いますが、いかがお過ごしでしょうか。
私が住むザンジバルは、キリスト教徒が5%にも満たない島なので、クリスマスの雰囲気はまるでありませんが、タンザニア本土には、キリスト教徒も多く混じっているので、
首都ダルエスサラームの街は、日本に比べたらとても地味ながらも、ぽつぽつとツリーが飾られ、クリスマス休暇をとって郷里に帰る人たちで、バス乗り場や駅には人があふれています。
そんな中、私も、所用でダルエスサラームに行き、郵便局から日本に小包を送ったのですが、ただでさえ混雑しているのに、私より三人前のおじさんは、小さな小包なのに、めちゃくちゃ時間がかかっていました。
その人は、小包を送るのはじめてといった感じで、包み方はもちろん、ガムテープの貼り方もめっちゃくちゃです。どうやら字もあまり書けないようで、住所を、1文字1文字一生懸命書いており、一から十まで郵便局の人に頼りながら手続きをしていました。
そのおじさんの小包には、
子供服が数着。
どれも、新品ではなく古着でした。(タンザニアでは、世界中から寄付などで集まった古着が、巷で売られています)
そして、その服1枚1枚に、名前が書かれた紙が。
そして、
キャンディが1袋だけ入っていて、キャンディの袋には
「To Josephat(ジョセファットへ)」と書かれていました。
きっとこの人は、奥さんや子供たちを郷里において、ダルエスサラームの街に出稼ぎに来ている人なのでしょう。
そして、クリスマスに自分が家に帰る余裕はなく、それでも子供が喜ぶものをと、一生懸命貯めたお金で、キャンディと洋服を買って、送っていたのでしょう。
それまでにも散々待たされていましたし、このおじさんだけで、ゆうに30分はかかったので、私もいらいらしていたのですが、送っていた小包の中身を見て、いらいらは一気に吹っ飛び、逆に、胸キュン、心はポレポレ(ゆったり)になりました。
古着にキャンディ1袋、今の日本では考えられないような粗末なプレゼントですが、きっとこの小包は、家族をとっても幸せにする力を持っているでしょう。
そして、今度の休みは
お父さんが帰ってきてくれますようにというのが、家族みんなの願いでしょうね。

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