京都遊覧バスは観光客を京都市域の寺院等を巡る遊覧バスとして、昭和3(1928)年4月1日に京都遊覧乗用自動車営業所という名称で新設された。翌年の昭和4(1929)年4月1日には、大阪や京都に路線を有する京阪電鉄に事業を譲渡し、京都名所遊覧乗合自動車に改称し定期遊覧バスを運行する。
その後、日中戦争の悪化や国家総動員法の施行等の戦時体制強化により昭和16年(1940)1月1日には京都聖跡巡拝自動車を合併し、京都定期遊覧のバス事業を一本化する。 しかし、昭和17(1941)年1月1日から塩通帳配給・ガス使用量割当制実施され、燃料の規制により運行が中止される。
太平洋戦争が終結し、平静を取り戻しつつある戦後の昭和24年(1949)10月13日に漸く、京都市内定期遊覧バスの営業が再開され、昭和30年(1955)11月1日には京都市交通局と共同運行を開始し、現在に至っている。
<京都遊覧(A)発行【昭和55年8月10日発行】>
◎ 京都遊覧の遊覧箇所は二条橋・西陣織物館・北野天満宮・平野神社・金閣寺・大徳寺・御所・平安神宮・美術館・青蓮院・知恩院・円山公園・八坂神社・祇園・清水寺の計一五ヵ所の観光名所をバスで巡っる。
* 途中下車箇所は、金閣寺・平安神宮・知恩院・清水寺のみである。

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