昭和58(1983)年1月31日から新幹線定期券FREX(フレックス)が発売された。当時、新幹線総局等では、Free(自由性), Frequent(短時間), Fresh(新規性)等の言葉を強調する為にExpressと組合せたFREX(フレックス)を宣伝に使用し、営業キロ200q以内の東海道・山陽75区間と東北25区間及び、信越16区間に乗車券と特別急行券を一葉とした一箇月又は三箇月有効の新幹線定期券を制定し、翌日の昭和58(1983)年2月1日から通勤用「新幹線定期券FREX(フレックス)」の利用を開始した。
また、新幹線定期券の発売額は新幹線の全乗車区間の営業キロ及び運賃計算キロに相当する大人通勤定期旅客運賃に新幹線停車駅相互間の特別急行券相当額を加算した額で設定された。
昭和61(1986)年4月1日からは学生旅客の需要に応え、学生用新幹線定期券FREX・PAL(フレックス・パル)を発売した。新幹線定期券が発売開始された当時、バブル期により地価が高騰した影響により、各企業では「新幹線通勤制度」を設ける企業が現れ、「新幹線通勤」が定着した。
<清水駅発行【平成2年7月15日発行】>
〇 この新幹線定期券の利用者の年齢が50歳代の為、赤色で「D」と押印され、使用者の年齢が一目瞭然になっている。
東海道新幹線の各駅では平成10(1998)年2月1日以降、新幹線用改札機が設置されたことにより新幹線定期券はマルス端末(MU等)で発行出来るように改善された。

0