青森駅のプラットホームは、日本一の長さだそうだ。そのホームをトボトボと埠頭まで歩いていたら、見上げれば、満天の星と蒼穹に尾を引いたような天の河が見えた。まだ青函連絡船がまだあった頃の話である。
あいつはこんなさびしい停車場を
たつたひとりで通つていつたらうか
どこへ行くともわからないその方向を
どの種類の世界へはひるともしれないそのみちを
たつたひとりでさびしくあるいて行つたらうか・・・
宮沢賢治「青森挽歌」
その時、どういう「心象風景」があったかは定かではないが、ふと賢治の詩を思い浮かべた。あれから、幾十年、最近、皆既日食やスペースシャトルなどの「宇宙」の話題に事欠かない。しかし、プラネタリウムや、コンピュータグラフックでバーチャルな画像より、青森駅でのあの風景にはかなわない。賢治がイーハトーブの地で見た「銀河」もそのようなものだったのだろう。
以下の「銀河鉄道の夜」でどんな「心象風景」を垣間見られるか、楽しみにしている。
「銀河鉄道の夜」(2009'彦根版)のお知らせです。
■期日:8月8(土),9(日) 両日18:00開演。
■会場:ひこね市文化プラザエコホール。
■入場料金:\3,000(彦根フィジカルアート参加入場料含む)。
■台本・演出:岡井直道(劇団アンゲルス)
参考 URL
劇団アンゲルス第13回本公演「銀河鉄道の夜」彦根公演
http://www.theater-angelus.com/news.html
ひこねフィジカルアート 2009
http://bunpla.jp/event/detail/55/

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注:タイトルはアップロード代行者が付けました。ご承知下さいますよう。

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