池宮城積宝『
奥間巡査』より。
その月、九月の二十七日の午後から、風が冷たく吹き出した。百歳は警察で仕事をし乍ら、雨でも降り出すかと思ってる所に、測候所から暴風警報が来た。
実はこれ、青空文庫に収録されてい(て、私が読んだことがあ)る作品の中で私が最も好きなものの一つです。書かれたのがアメリカのルイジアナ州であっても、インドネシアであっても、ナイジェリアであっても通用したであろうと思われる、まさに「世界文学」ではないでしょうか。今より遥かに高く評価されてしかるべきだと思うのだけど。
だれか翻訳しないかなあ。
Words Without Borders あたりで読めても何の不思議もないよなあ、この作品。

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