クリスマスの祝日で連休の香港、ここ数日は天候が優れず、気温も上がらない。
上着を着たりマフラーをしたりと、真冬の服装が大半を占める中を、まだ素足に雪駄履きで北角の稽古場所へと向かった。
審査以来久々の稽古となるD君が加わったので、このところ重点的に行っている座り技から。
正面打ち一教、二教と続け、入身投げまで、三型座り技を続けてみた。
入身、転換、そして移動と膝行の形を崩さずに、中心を保って移動する。 当初目が行きがちな上体の動きが身についてきたら、脚の捌きに意識を集中することで、座り技の完成度は格段に上がる。 理想は、現道主の座り技の動き。
立ち技に変えて、突き小手返し。
しばらく続けているので型が決まってきた。 基本はやはり脚の捌き。
相手と正対せず、脚が揃わないこと、そして動くのは大胆に最低の歩数で技を収める。

続けての、突きからの入身投げは、短刀突きを想定しての表技と通常の動きとなる裏技の二種類。
相手背面へ入身して転身の後、突いてきた相手の手首を取って、短刀の刃を相手の首へ巻きつけるように押さえながら入身投げの表。
短刀取りの場合は、倒した後、そのまま床へ押さえつけながら短刀を奪い取る。 手首を五教に極めてもいい。
横面打ちに変えて四方投げ。
流す捌きで表裏、さらに飛び込んで抑える捌きで裏技。
脚の捌きと中心の維持、投げに入る前の捌きで出来が決まる。
最後に余興としての交差取りからの腰投げ。
交差取りから上げ手で内転換しながら、腰を落とし脚を相手の両足の間へ深く差し入れれば、相手の中心は自分に近づき、簡単に腰に乗る。 後は、落とす側の脚を引いて落ちるスペースを作ればいい。
見た目は派手であるけれど、慣れてしまえば簡単な技。ポイントは脚の踏み入れ。
座技呼吸法で終了。
ここ数回、思うようにならない右ひじの痛み。
いろいろと調べたところ、上腕の肘上内側、(上腕三頭筋というらしい)を痛めていたことが判明。
肘の痛みと感じていたのは、肘直近の上部筋肉の痛みだったらしい。
月曜日の稽古では、思うように使えず、諸手取りなどは、見取りも左腕だけで見てもらった。
さして思い当たる故障の原因も無く、加齢と使いすぎによるものであれば、あまりに早い肘の寿命に、そんなはずではという思いもあった。
筋肉の損傷であれば、いずれは完治する。
今だ故障中とはいえ、俄然気持ちも明るくなる。
原因として思い当たるのは、トラムに乗り込む再に、縦方向のハンドルを逆手に掴んで、力任せに体重を引き上げようとしたこと。
軽率な調子に乗った行動が怪我を誘発するのは、良くあることではあるけれど、その結果を思うと、あまりにも愚かしいこと。

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