湿度も低く快適な陽気はシャツ一枚で汗ばむこともなく、今が香港の一番良い季節だと感じる。
当然、稽古にも一番良い季節でもある。
掴まれた腕を相手に当てて抜く、その崩しから下から上へ巻き上げるように腕を使い相手を崩す諸手取りからの入身投げ表。
瞬間的な崩しと円転の捌きで相手を不安定にして後方へ倒す非常に合気道感覚溢れる技でもある。
ポイントは抜きからの一気の崩しと中心の安定した円転の動き。
崩しが面白く、ここ数週の稽古流れと同様に予定以上に長く続けてしまった。
突き小手返しは、相手の中断突きを入身転換の捌きで交わす。
腕を滑らせるようにして相手の掌を上から取り、表裏の足の捌きに合わせて相手の掌を倒れる方向へと返す。 相手が痛く無く、自然に倒れる方向が理想の方向。
さらに投げ押さえ技でもあるので、最後は二教の極めで終わること。
自由技として大きく飛ばしたければ、袖返しや体を開きながら放り飛ばす方法もある。

捌きを送り足での相手背面への入身に変えて入身投げ。
入身−転身−転換−落としの流れは入身投げの共通の動き。 腕の使いは出来るだけ大きく。
稽古の途中でも伝えたけれど、腕の振り上げの際には指の先まで意識を送ること。 これはどの技にも共通なこと。
パブロ カザルスの例に倣っての基本技としての片手取り四方投げ。
ゆっくりと、位置や感覚を確かめながら、または一気に素早く入る、さらには意識を殺して動いてみる。各人各様の動きでこの極みともいえる技を動いてみた。
座技呼吸法で終了。

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