娘にせがまれて出かけた週末の旺角。
娘のターゲットは、日本のビジュアル系バンドの新譜、幸か不幸が見つかってしまい、結局、買わされる羽目に。
同じビルの中には、中古CDを扱う店もあり、日本の中古CDも置いている店がある。
出かけた甲斐あって、何件かを捜索して、今回はなかなかの収穫を得た。
最初に掘り出したのが「日本一の無責任大作戦」というクレージーキャッツの50周年記念の二枚組みベスト版。
スーダラ節、ハイ それまでョ、ゴマスリ行進曲などの大ヒット曲の網羅に加え、荒井由実との競演による新曲なども含まれている。 リリースは、なんと今年の5月24日! さらに価格は48香港ドル。 これを発見したときの驚きと喜びは、あまりに大きく、ほぼ5分間ほど、ガッツポーズが続いたほど。
大滝詠一師匠の「A Long Vacation」も安いのが見つかったので購入した。
懐かしさもあり聴いてみたけれど、改めて聴いた印象は、思ったよりもつまらなかった。
やはり、師匠はパロディと豊富なバックグラウンドで聴かせてくれる曲の方がいい。 クレージーと合わせて聴いて、改めて、クレージーのサウンドと感覚が師匠のアレンジにも多用されていることも再認識した。

さらに!
三件目の店で、87年リリースの中森明菜のベスト版を発見した。
中森明菜は、同様に「歌姫 ダブル・ディケイド」というアルバムと「歌姫 3」というアルバムを香港で入手しており、改めて「上手いなあ」と感じていた。
そして、長い間、今度は「スローモーション」と「セカンド ラヴ」をオリジナルで聴きたいなあと思っていたので、これも、実に嬉しい発見だった。 価格も確か50香港ドル程度だった。
上手さで聴かせる曲もあるけれど、やはり、この人は、最初の二曲での危ういほどの繊細さが特筆されるべきものだと思う。
さらにここでは、チック コリアの「Spain」を40ドルで、故ルーサー バンドロスの素晴らしいデビュー版が、たったの20香港ドル、スティーヴィー レイ ヴォーンの「The Essential」を40香港ドルで発見。 ルーサー、スティーヴィーの二枚は持ってはいるのだけれど、あまりの安さに、もう一枚買ってしまった。
「もう一枚買うと、各10ドル値引きするので、40ドルのCDならタダになる」と言われ、もう一度棚を念入りにチェックするとストーンズの「Live Licks」を発見。
このCDは、代わり映えのしない最近のLiveということで、買っていなかったので、押えておくことにした。 安く買えたので、持っていて損はない。
久々にチェックした中古CD屋だったけれど、思わぬ大漁となった。
思うのは、これらのCDが引き取りに来いと呼んでくれたのではないかということ、こういう時はいつもそんなふうに思う。

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