香港では、このところ連日のように偽ブランド品や違法コピー ソフトなどの業者が税関による摘発を受けている。
少し前にも、香港島の西のはずれの西環で、過去最大級のコピーCD、DVD製造工場が摘発されたというニュースが新聞のトップを飾った。 この工場では、300数十台の書き込み用機械が稼動しており、なんと8万枚のディスクが押収されたという。
香港のダウンタウンには、その手のコピー ソフトを売る店が複数入ったビルがあり、時折、税関や警察の手入れが入り閉鎖されるものの、すぐにまた再会されるということを繰り返していた。
偽ブランド品も、古くからの香港名物ともいえる偽物時計からバッグ、財布などが、ダウンタウンの露天でカタログ、もしくは現物販売されている。 かつては、もっと密かに売られていたようでもあり、この件に関しては、中国への返還後、悪化したように感じられるけれど、ここ数週の摘発は、これまでに無い厳しさで行われているようだ。
仕事で行く広東省の都市には、繁華街の建物の中に、偽ブランド品一式を販売する店が隣接するエリアがある。 時計、バッグ、財布、ベルト、どれも現品が店頭に並べられ、堂々と販売されている。
WTOは、再三、中国における知的所有権の侵害についての警告を発しているけれど、実情を見るかぎりは、ほとんど改善がなされていない状況に見える。支那においては知的所有権そのものの認識が低いことと、金になれば何でもするという商業モラルの低さが原因だろう。 さらには、それを受け入れる市場もある。
香港においての、このところの摘発の強化の背景には、12月13日から18日に行なわれるWTO閣僚会議が影響しているという説もある。 各国の代表が集まるこの会議の前に、市中に出回る偽物を排除しておこうというのは、当然考えられる流れではある。興味深いのは、この流れが今後も標準として継続されて行くのかということ。
これまでのように、数週間の後、またはWTOの会議の後に元に戻ってしまうようでは、所詮香港も中国と同様、ダブル スタンダードの土地ということになってしまう。
昨夜の稽古は、指導員の他に始めたばかりの稽古生が5人ほど。
基本技の動きをなぞらせるだけで終わってしまった。動きのほかには、ガチガチに固まっている身体を緩ませること、筋力で相手を動かそうとしないことを伝えることに終始した。言い換えれば、柔らかい動きで動くこと。
行きがかり上、三型を同じ相手と組ませてもらったけれど、終盤に「筋力じゃないけど、力が有る。内側から来る力?」と聞かれたのが、伝えたいことが伝わったようで、ちょっと嬉しかったこと。
木曜日に日本からY 師範がお越しになるとの連絡も、要所の極めの仕事があり、中国へ行かなければならず、稽古に参加できないのが残念なこと。 基本的には、稽古を優先したスケジュールを組んでいるけれど、今回は肝心な勝負どころで、どうしても外せない。 せっかくの機会に残念ではあるけれど。
アクセス数を見ると、10000ヒットを突破して、本宅よりアクセスが多くなっていました。 これまで、ご訪問頂きました皆様にお礼申し上げます。

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