基本中の基本、そして最も重要な技である5級の技三型の再確認と自由技。
正面打ち一教は、相手の打ち込みに対して出て受ける、肘を返すという動きから入る。 相手の肘を返す際は大きく、下から相手の重心ごと浮かせて返すくらいの感覚で。もう一方の手は大きく切り下ろす。返した手は自分の膝のすぐ前に収め、腕を伸ばすことで相手を押さえ、もう一方の手はリラックスした状態で相手手首を取る。手首を取るのは落としてからで十分。裏技も前の手が膝の前に収まってから転換することで、楽に崩しから押さえに入れる。
入身投げの動きは、相手の打ち込みの背中側に入る(入身)− 体の向きを相手と同じ方向に変える(転身)− 首を押さえて転換 − 再度転身して振り上げた手を切り下ろす、という流れとなる。
技としては一本の流れで行くけれど、脚、体のさばきを確認する際には、1,2,3,4の流れで確認すると良いと思う。 一度この脚と体のさばきを身につけてしまえば、入身投げで迷うことは無くなるはず。
四方投げも、入身、転換ともに一歩入り相手手首を取った際に、相手の重心を浮かせるように自分の手首、腕を使うこと。これで相手の体の自由を奪うことが出来る。 転身は十分に、相手の顔が見える位置まで回って、切り下ろす。

人数も少なく、大人だけの稽古であったので、乱捕り形式で自由技を楽しんだ。 技を仕掛けるだけでなく、自分の受けの際には危険が伴わない範囲で返し技も使わせてもらったが、元気良く、心置きなく技を楽しんでもらえたと思う。生え抜きの各氏が、ここまで強めの技の交換が出来ることになったことに充実感を感じた。 受けも強くなったと感じるし、思い切りの良い技も良し。
遊びついでに胸取りからの自由技も動いてみた。 相手に胸倉を掴まれた状態から、二教の手首取り、肘極め、隅落し、呼吸投げなどの実践的な技を幾つか、さらに、型には無い胸取り正拳突きへの対処もいくつか動いてみた。
船橋では稽古後(稽古中も?)、気の合ったメンバーといろいろと自由技を試して楽しいひと時を過ごしていた。 通常の型稽古のほかに、自由奔放にイメージの向くまま、いろいろな技を試してみるのも必要かつ楽しいもの。 すぐに動く、素早い反応を培うこともできる。

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