ニューヨークのセイキさんから「トラベル バトン」のご指名をいただきました。
セイキさんのブログでは、「旅と武道の達人です。」との身に余るご紹介いただいておりますが、自分は、まだまだ旅も武道も達人の域には程遠くありますが、自分の経験のなかから書かせていただくことにしました。
実際、自分の旅行は、どこかに何かをしに行くといった移動が多く、「旅行」という経験は乏しいかとも思います。 「旅」という感覚には、オートバイでのツーリングが一番近いのかも知れませんが、今回はマッチするものがありませんでした。
以下、思いつくままに、私の「トラベル バトン」です。
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■今までで一番良かった国内旅行先
長野周遊。
二十年くらい前に家内と二人、リフトアップした黒いピックアップ トラックを転がして軽井沢、万座、松本と周りました。 五月の新緑の風を浴びながらのドライブ、遠くの山々、そして沿道の新緑の木々の美しさ。 万座では、こいのぼりのたなびく下でのスキーと露天の温泉を楽しみ、松本では、旧い日本文化と明治の文化に触れて来ました。 あれぼど、のんびりと快適な旅ができたのは、後にも先にもありません。 まさに、ロードサイド ムービーのような旅でした。
■今までで一番良かった海外旅行先
今も続いているアジア周遊の旅。
香港 ― KL ― マニラ と流れ、2年前にまた香港へ戻って来ました。
今年で11年目になる長い旅行です。 自分は決まった会社の駐在員で来ているわけでは無いので、状況はさまざまに変わります。 仕事も1ワーカーから支社長まで経験しましたし、住宅や生活環境も大きな幅で変わっています。

深夜まで通りに人が途切れなかった、かつての香港の賑わい。大航海時代や英国植民地時代の街並みが残るマレー、シンガポールのオールドタウン。 刻々と色を変えてゆく夕空の下、コーランが流れる名も知らないマレーの田舎町。 強い日差し、鮮やかな色彩、透き通った海のマレー、インドネシアのリゾート。没落した歴史の影を見せるマニラの旧市街とスペイン統治時代の遺産。 いくつかの街で立ち止まり、いくつかの街を通りすぎて、そこでできた友人と各地で受けた親切と好意。 そして何度かあった危機。
自分が安住の地を定めるまで、また自分がその土地の外国人でいる限り、自分の長い旅行は続くのだと思っています。
■これから行きたい国内旅行先
夏の山形とか岩手とか。
遠景の山の緑と稲田を渡ってくる涼風。 湧き上がる雲とゼミの声。 日本の原風景のようなところ。 そういうところに、しばらく滞在してみたいと思います。
■これから行きたい海外旅行先
熱帯アジアのリゾート各地。
海の近く、緑に囲まれた中、マホガニーのインテリア、夜の炎に浮かび上がる木々の緑。 ビーチでの遊びと昼寝三昧。 自分が一番快適に過ごせるところ。
バンダ海のどこかの島。
地図で見ると実に気持の良さそうに見える熱帯の海、バンダ海。 暖かそうな海水、遠浅の珊瑚礁の島をバンカーで巡る。そんな所へ行ってみたいと思います。
プラハとその郊外。
自分の道場の稽古生、Vさんの故郷はプラハの郊外にある街とのこと。 美しい街プラハは特に夏が素晴らしく、郊外の街では、昔ながらのヨーロッパの暮らしが息づいているそうです。 機会があれば、ご一緒にとのお話しをいいただきました。 ぜひ体験してみたいと思います。
パラオ
戦時中、船を沈没させられた父がしばらく滞在していた島。 具体的には、どのようなところで暮らしていたのかは知りませんが、熱帯魚が泳ぐ海と親切な人たち暮らす綺麗な島とのこと、ここも縁があればぜひ。
各地の道場
東南アジアの道場は、ずいぶんと回りました。 今度は、ご指導いただいたことのある T師範の南フランス、Y師範のニューヨーク合気会、T師範のニュージーランド合気会、さらには私の師匠ゆかりの北欧、スペイン、フランスの各道場にも機会があれば行ってみたいと思います。 どこへ行っても稽古ができる、世界中に友人ができるのも合気道の素晴らしいところだと思っています。
■最後にこのバトンを渡す方
自分は、あまりネット仲間というような方もおらず、いつもは自分のところで止めてしまうのですが、今回は、いつも自分がテレパシーの電波を受ける「あの方」と、先日、香港での旅の良い目的地をお教えいただいた「夢の扉」の「K-1」さんにお渡ししたいと思います。 よろしければ、お受け取りいただけますよう、お願い致します。

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