北角での稽古、今日はまた二人のシニアメンバーが会いに来てくれた。
彼らとの稽古も実に久し振り。 交差取りからの技を、掴まれた瞬間に崩すことに集中して動いてきた。

基本の動きとは違うけれど、掴まれた瞬間に呼吸法のように手首を立てることで、相手の重心が上がり、続く動きで崩れてくれるのが面白く、ほとんど止まることなく動いて来た。 瞬間、瞬間に集中していると、本当に稽古があっという間に終わってしまう。
このところ毎回、稽古の後、トラムの通りであるキングス ロードへ向かう途中の果物屋で、ライチを買って帰っている。 今日も2ポンド近いのを一束、値段はたったの15ドル。
メールで兄弟子「 角さん」と会話。
「角さん」は、自分が鍛えてもらった船橋のエースであり、現在は、門下の内弟子として、二つの門下道場の師範代を務めてもいる。 自分よりは年下ではあるけれど、入門以来、兄弟子として常に自分を引っ張って来てくれている。
以下、会話の内容ですが、
角さん「腹を充実させ、肩の力を抜き(中心と)結びそこで手を爆発させる、またそこから仙骨(骨盤)を巻くようなことをするとなかなか興味深い反応がかえってきました。」
私「待ちうけでは、完全に身体をリラックスさせておきます。それでも腹のエンジンはアイドリングさせておき、瞬間に腹の中で鉈(ナタ)を振り出すような感覚で出ます。」
自分の方は、非常に抽象的な表現ですが、多分、やっていることは非常に近いことなのではないかと感じました。 これだと、瞬発的な力と切れが出て、氏が言う「腕を爆発させる」感覚に近いものが得られます。
そして、相手の重心を取るということに関しては、 「相手との接点は、まさしく「点」ではあるけれど、その「点」は自分と相手の中心へと繋がる「線」であり、
状況としては、決して相手とピンポイントで繋がっているわけではない。」ということで一致していました。
多分、氏も「当たり、初動で重心を取り、崩してしまうこと。」を実行しているのだと思います。 「 理想は、相手の腹に有る重心を接点に移動させること。」これで、相手は力が使えなくなります。 自分は未だ全部出来ているわけではありませんが。
久々に、思うこと、意見の交換で、楽しい会話が出来ました。
このところ、中央(日本)からの接触が無かっただけに、こういう接触は本当に嬉しいもの、わずかな言葉や書かれたひと言の文字が元気をくれることは、本当に多々あることです。

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