ジャンボ!今日は、バラカグッズに新しく仲間入りしたイリンガバスケットをご紹介します。
イリンガバスケットは、タンザニアのイリンガ地方の、昔からの伝統工芸品で、現在もごくごく普通に使われている、生活に根付いたバスケット。
イリンガは、タンザニアの西部、ヘヘ族の町。
ダルエスサラームからバスで約8時間、標高約1700mの高地。
イリンガには、タンザニアで、セレンゲティに次いで、2番目に広いルアハ国立公園があって、グレートルアハリバーの川沿いに広がる、サバンナと起伏に富んだ土地は、自然環境が変化に富み、手付かずの自然が残るとともに、動物の種類も数も多く見られることで、近年、静かな人気を呼んでいます。
バスケットを編むのは、昔々から、このイリンガ地方の女性の仕事です。
お皿も何もなかった時代には、このイリンガバスケットが生活容器として大活躍していました。なんと、地酒を入れる容器としても使われていたそうです。地酒は少しどろっとしているので、丁寧にきっちり編まれたバスケットであれば、漏れないので、それでバスケットの良しあしが判断されると同時に、きっちりと目の詰まったバスケットを編むことのできる女性たちは尊敬されたとか。お母さんから娘にバスケットの編み方を教えるのも、ヘヘ族の女性のたしなみの1つだったそうです。
イリンガバスケットは、ミンギと呼ばれる植物を乾かした繊維で編まれています。
形も大きさも、様々。前に編んだバスケットを基本形にして、その周りに編みこんでいくのです。
編まれたばかりの新しいバスケットは、新しい畳のようないい香り。
色つきのバスケットもありますよ。
色付けは、リケネケネと呼ばれる植物の根っこをつぶしてぐつぐつ煮込んで作る天然色料でします。
バラカのイリンガバスケットを編んでくれているのは、ジェニファ・カドゥユさんを中心とする女性27名。中には、ムタポさん、ニゴゴさんといった何十年もバスケットを編み続けているおばあちゃんもいます☆
大きいのは1つ編むのに1週間〜10日、中ぐらいの大きさは3、4日、小は2日ぐらいが目安とのことですが、もちろんこれは、朝から晩までかかりっきりに編んだ場合の目安です。
家庭の主婦たちの手仕事ですから、やれ畑仕事だ、やれ水汲みだ、やれ子供が泣いた、やれ料理だとと、時間が切断される中ですので、実際には、もっと日数がかかっているそうです。
現地では、穀物を入れるだけでなく、食器、衣類、なんでも入れて収納しています。
畑で作物を収穫すると、たっぷりこのバスケットに作物を入れて頭にひょいと載せて運ぶのですが、アフリカの人達が、頭にものを乗せて運ぶこのバランス感覚は、いつ見てもすごいなあと思います。
ところで、このイリンガバスケット、長年アフリカの人に使われ続けているだけあって、とても使い勝手がいいのです。
あじけない段ボールやプラスチックに入れていたものを、イリンガバスケットに入れてみると、一気にお部屋がアフリカン!と思いきや、なぜかとっても日本の家屋に馴染むから不思議です。
ついごちゃごちゃしてしまうスリッパを入れてみたり、新聞雑誌ラックとして置いてみたり、ジャガイモ、玉葱、にんじんなど野菜を入れておくにもいいですよ。
イリンガの女性達と一緒に、自信を持ってお勧めします。
この新作イリンガバスケット、マフィア島からのかごバック(写真上)や、アフリカではおなじみのサイザルバック(写真下)とともに、このたび新しくバラカグッズの一員となりました。これらアフリカンバスケット達も、他のグッズ同様、かわいがってくださいね。
どうぞよろしくお願いします。
byバラカタンザニア
島岡由美子

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