「赤い実」がなりだしたよという声に誘われ、ザンジバルの最北端に近い、地図には乗っていないような海岸沿いの小さな村落へ出かけていきました。
海岸地方の特徴の珊瑚を使った石作りの家の前で、きれいなカンガがひらひらと風にはためきながら出迎えてくれて、とってもうれしくなりました。
じゃあ、すぐそこの農園に行こうか。
と案内して下さったのは、この村の農家のおじいさんたち数人。
平坦な道は、ほんの数分で終わり、すぐにごつごつとした珊瑚礁の岩場になってきました。
しかも、かなりの坂、というか山道です。
あの〜もう45分ほど歩いているのですが、「すぐそこの農園」って言ってたのは・・・。
どうやら、「すぐそこの農園」に行くには、道なき道も通らないといけないようです。
この日は、たくさん歩いてもいいように、かなりしっかりした靴を履いていたのですが、ごつごつとがったサンゴ礁が地面から突き出していて、途中から足の裏が痛くなってきました。おじいさんたちは、ぺらぺのビーチサンダルや裸足の人までいます。
しかも、みんな歩くのが速いんです!!!
あの〜・・・一生懸命ついていくので、置いて行かないでくださいね。
特にこの藪は歩きにくいし、とげとげの植物はあるし、すぐに前の人が見えなくなってしまうので、・・・。
歩きはじめて1時間半後、ごつごつの岩だらけの農園に到着。
「さあ、ついたよ!」
の声に胸が高鳴りましたが、残念ながら、まだここにはまだ赤い実がなっていません。
まだ小さな株が、珊瑚礁のくぼみに丁寧に植えられていました。
「ここに実がなっているよ」と見せてもらったのは、まだ青いというか黄緑色の若い実でした。
せっかく来たのだから、赤い実が見たいのですというリクエストに、
じゃあ、すぐ隣の農園に行こう!
ということになりました。
「すぐ隣」というのが、どれぐらい遠いかは神のみぞ知るという気分でしたが、おじいさん達の後ろについて、歩きだしました。
ということで、ここでは残念ながら、赤い実は見ることができませんでした。
ところで、私は何の「赤い実」を探しているのでしょうか?
ヒント:
世界中で愛されているスパイスの1つです。
食べると発汗作用があります。
次の記事で、「すぐ隣の農園」と、「赤い実」の様子をお伝えしますね。

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