木の下で語らいながらのくつろぎの風景、いかにもポレポレっとしたザンジバルらしい雰囲気です。
ところで、この風景の中に、スパイス(香辛料)があります。何のスパイスでしょう?
近づいてみましょう。これです。
これは、胡椒(こしょう)です。
胡椒は、巻きつくための添え木が必要なつる性の植物。
一部が濃い色になっている木がありますよね。
その部分に胡椒が巻きついているんですよ。
ここザンジバルでは、木の幹にまでびっしり葉っぱがついているなと思ったら、胡椒が巻きついていることが多いんです。
今は胡椒の摘み取りのシーズンではないので、赤く熟した実はほとんど見られませんが、胡椒のシーズンになると、緑から赤く熟した胡椒の実も見られるようになって、胡椒を見つけるのが楽しい季節になってきます。
緑の実を、そのまま天日干ししたものが、黒コショウです。
この熟した赤い実は、皮をはぎとってから乾燥させると白コショウになります。
ザンジバルの家庭でも、粒コショウのまま料理に入れたり、他の香辛料と一緒に潰して料理に入れたりと、日常的に使われています。
スパイスアイランドとしてヨーロッパでは古くから知られているザンジバルの胡椒は、質がいいことで定評があるんですよ。
ザンジバルならではの、スパイス(香辛料)がある風景、まだまだ続きますのでお楽しみに!

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