今ザンジバルは、クローブの収穫の季節。
この時期は、あちこちで摘みとられたクローブが天日干しされる風景が見られ、ザンジバルの風物詩の1つになっています。
ザンジバルは、このところ世界遺産に指定されたオールドタウンばかりが話題になっているようですが、ザンジバルは、クローブをはじめとするスパイスの産地としても有名で、クローブに至っては、かつて世界市場の80パーセントを占めていた時代もあったほどなんですよ。
美しく色づいたクローブ。
摘みとるには、真っ赤に熟す前の、ほんのりピンク色のものが一番いいそうです。
手作業で丁寧に摘みとられたクローブは、天日干しされます。
お天気にもよりますが、1週間も干せば完全に乾燥します。
この季節は、甘酸っぱい独特のクローブの香りが、ザンジバルのあちこちから、漂ってきます。
完全に乾燥して、袋に詰められ、世界各国へと輸出されいく直前のクローブ。
ところで、
クローブと言ってもピンとこない方は、
丁子といえばおわかりでしょうか?
クローブの花蕾が釘に似ているところから、中国では釘を意味する丁子という名前がついたそうです。
殺菌、消毒の効能もあり、ここザンジバルでは、昔から、腹痛を起こすとクローブを煎じて飲んでいます。また、クローブオイルは傷薬につけたりマッサージオイルとして、一家に一瓶は欠かせない常備薬になっています。
もちろん、薬としてだけではなく、料理用スパイスとしても日常的に使われていますよ。
我が家も、ザンジバルの香り高いクローブ、こしょう、シナモン、カルダモン、ナツメグ、レモングラス、クミン、チリなどなど、スパイスをたっぷり使って料理をしています。
スパイスを使うと、料理に幅が出て楽しいですね。

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