「絵筆・刷毛の贈呈〜ティンガティンガ展@名古屋から」
タンザニア便り2010-2006
皆さん、こんにちは!
バラカジャパンの
イベントレポートでお伝えしましたが、7月に名古屋で開催した初めての自社主催展示会「アフリカ・タンザニアの現代アート〜ティンガティンガ展atギャラリー余白@名古屋」は、御蔭さまで大変盛会となりました。
この展示会の成功は、御来場下さった皆様をはじめ、いろいろな形で協力して盛り上げてくださった地元名古屋の方々のおかげと、バラカ一同心から感謝するとともに、皆さまのお気持ちをタンザニアのティンガティンガアーティスト達にも伝えようと、この展示会の収益金の一部で絵筆と刷毛を贈ることにしました。
また、会期中に配ったアンケートでは194名もの方が快く応じてくださったとのことで、バラカ・ジャパンよりアンケート集計が送られてきました。
ティンガティンガアートについて、こんなにも日本の方々の御意見やご感想をまとめていただいたのは初めてなので、大変ありがたく、一生懸命読ませていただき、日本から届いた絵筆&刷毛とともに、皆さまからのダイレクトなお声を、ティンガティンガ村のアーティスト達に伝えてきました。
潟oラカ島岡会長より、ティンガティンガ村長老のアモンデ氏へ絵筆の贈呈。
贈呈式をした翌日にティンガティンガ村へ行くと、それぞれ早速日本の筆を使って絵を描いており、日本製の絵筆と刷毛は、描きやすいと好評でした!
人物も動物も、表情が生き生きしていると評価が高かったムブカ。ティンガティンガ村では、若手への絵の指導も受け持っています。
この日は、ライオンの親子の絵を描いていました。花や鳥など脇役も、大きくのびのびと描きます。
ティンガティンガ・コースターチームのアミーナ、
「どれもかわいくて、コースターを選ぶのに時間がかかりました」との感想を伝えると「小さなコースターでも作品として観ていただけるのがうれしいです。これからも丁寧に描いていきますね」と言っていました。
来日経験の多いムクラ、彼の描くビッグ5が、アンケートで3位に選ばれたと聞いてにっこり。
人気アンケートの1位、2位を赤黒キリンと白黒キリンで独占したルブニ
「色数が少ないのに鮮やか」という感想が多かったことに対して「動物はもともと鮮やかで美しいものなので、色数を押さえて描くと、動物の美しさがよりひきたつと思います」とのことでした。
ちょうどこの日も白黒キリンを描いていて、
「キリンを複数描くとき、互いの向きを考えるのが難しいけれど、デザインがぴたっと決まった瞬間はとても気持ちいいです」と言っていました。
マーケット風景など生活画で人気のマリキータ。
「平安時代の料紙(かなを書く紙)の描紋にあるのと全く同じ鳥の描きかたをしている部分を見つけ、時代と場所を越えた一致に 人間の感性の普遍性を感じて嬉しくなりました」との感想をいただきました。
そういえば、この絵はなんとも落ち着いた和風の雰囲気を醸し出していますね。
それは、この鳥の存在にあるのかもしれません。
マリキータ自身にこの感想を伝えると、タンザニアは建国して40数年の歴史しかないので、平安時代って想像がつかないけど、そんな一致があるのはうれしいねと言っていました。
独特のシャターニ画で異彩を放っていたチャリンダ。
「なぜか惹きこまれる、独創的ですごい、作者に似た顔のシャターニがユニーク」といった感想を伝えると、日本の皆さんに向けて、「私のシャターニの世界はもっともっと広がっていきますよ。楽しみにしていてください」との伝言を受けました。
アンケートでは、ティンガティンガアートへの感想のほかに、私たちバラカへ
「アフリカでのお仕事が発展をし アフリカの人たちにも私たち日本の人にも幸せをもたらし続けていることを、とても嬉しく思います。次はどんなことで楽しませて下さるか 期待がふくらみます。」という激励メッセージもあり、感激しました。
これからも、バラカタンザニア&ジャパン一同力を合わせ、アフリカの人々と一緒に、一歩ずつ前進していきたいと思います。

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