ザンジバルでは、家でお客様をお迎えする日には、ピラウ、お菓子、コーヒーなどの他に、もう一つ準備しておくものがあります。
アフリカフェの左側にある素焼の器、これがおもてなしの必需品なのですが、何だかおわかりになりますか?
これは、お香を焚くための香炉です。
ザンジバルでは、ウディと呼ばれる御香で香りを楽しみます。
香炉の中には炭を一、二片。そこにウディをほんの一つまみずつ置いて燻らせると、部屋全体にいい香りがたなびきます。香炉のそばにカンガ(布)や洋服を置き、移り香を楽しむことも。
ザンジバルの御香(ウディ)は、香木を小さく削ったものに、
乳香、樹脂、香辛料、花、香油、砂糖などを調合して作られており、香りは様々。
市販のものもありますが、家庭で作る場合もあります。
お客様のために御香を焚き、おもてなしに香りも含むという発想は、日本の茶道に通じるものがありますね。
皆さんも、心地よい香りでお部屋を満たし、お客様と一緒に心ゆったりティータイムというのはいかがでしょうか。

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