「マリキータの夢〜ティンガティンガ・アーティスト」
タンザニア便り2010-2006
ジャンボ!(こんにちは)
今日は、ティンガティンガ村の話題です。
マリキータは、市場、病院、バス乗り場といった群集の生活画を得意とするティンガティンガ・アーティスト。
市場や街角でスケッチをして構想を練るという、ティンガティンガアーティストの中では珍しいタイプです。
将来は、
外国で展覧会をして、ティンガティンガ・アートを通して、タンザニアン・ライフを紹介したいと豊富を語っていましたが、昨年12月に
イタリア ミラノで個展「POP MAFRICA」が実現。2007年は、マリキータの夢が1つ叶った年となりました。
マリキータの描く生活画には、たくさんの人物が登場しますが、それぞれ買い物をしていたり、荷物を運んでいたり、喧嘩していたり、つまづいて転んでいたりと、1人1人に動きがあって、その場のにぎやかな喧騒が聞こえてきそうで、長く観ていてあきません。
そんなにぎやかな絵を描くマリキータですが、本人は、いたって物静か。
ティンガティンガ村の工房に入ってすぐ右が、彼の場所。
いつ行っても、黙々と絵筆を動かしています。
マリキータ曰く、絵の中に、たくさん人物を入れ込みたいから、下描きの時が一番集中力を要するのだそうです。
市場や町の群像を描いた絵は、各国に、そして時代時代にありますが、それぞれ、絵を通して各国のその時代の様子を残し、伝えていっていますね。
マリキータの描く絵も、きっとタンザニアンライフを後世に伝える役割を果たしていくことでしょう。

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