「ソープストーン〜カバは、スワヒリ語で「キボコ」、「キボコヤオ」は、最強!」
タンザニア便り2014
ジャンボ!きょうは、ソープストーンのカバたちの話題です。
ソープストーンは、天然石。石鹸のようになめらかな手触りということからソープストーンと呼ばれます。
ソープストーンのカバは、アフリカの職人さんによる手作りなので、大きさも、色も形も、表情もまちまちで、まさに一体一体が、オンリーワンの存在です。
ソープストーンのカバが、バラカの定番グッズとなって数年、私は、一体何千頭のカバを日本へ送ったでしょうか?
カバたちに会いに行くと、みんな一斉に私を見上げて「ジャンボ!(こんにちは)」そして、「ぼくを、日本に連れてって」「私も日本に行ってみたい!」と話しかけられるので、みんな連れて行きたい気持ちになりますが、毎回、心を鬼にして(?)カバの選別をします。
もちろん、こんなふうに、積極的に話しかけてくるカバだけではなく、私がそばによっても、ただただ、ぽかんとしているだけのカバもいて、それはまたそれでかわいくて、日本へ連れて行きたくなります(笑)
このカバは、日本でどんな人にめぐりあい、どんな場所に飾られるのかな?という想像をしながら。
カバは、長い船旅をして日本に着きます
選んだカバは、コンテナに入れて船で送るので、インド洋を渡る長旅にも耐えられるように、しっかり丁寧に包んでもらいます。
カバは、強い動物の代名詞
スワヒリ語では、「カバ」のことを「キボコ」といい、「最強」とか、「ナンバー1」ということを、「キボコヤオ」といいます。
ザンジバルに渡って、My夫(島岡強)が漁業を始めて、最初の漁船カクメイジ1号ができた当時(1988年)、船体が美しく、速い船ということで、「カクメイジ、キボコヤオ!(カクメイジ、ナンバー1!)という言葉が、ザンジバルのマリンディ漁港で流行ったことも、なつかしい思い出です。
(漁業の始まりは、拙著「我が志アフリカにあり」に書いてあります)
「キボコヤオ」を直訳すると、「彼ら(彼女ら)のカバ」なので、 当時は、その言葉のニュアンス(最強、ナンバー1)がわからず、「なぜカクメイジ号が、カバ扱いされるの??」と思ったのですが、カバは、強い動物の代名詞だったんですね。
とはいうものの、この、とぼけたソープストーンのカバたちを見ていても、「最強」というイメージはまったく浮かんでこないですが・・・☆
カバの花子と希望子(キボコ)さん
ソープストーンのカバの体には、様々な模様が彫られていますが、私は、花模様が彫られているカバのことは、カバの花子と呼んでいます。花模様を彫る職人さんが少ないのか、なかなか花子は見つからないので、花子がいると、今日は会えたね!とうれしくなります。
ちなみに、日本の動物園には、希望の子と書いて、希望子(キボコ)さんという、リアルカバさんがいるそうですよ。最強で、希望も持てたら、人生(カバ生?)怖いものなしですね。ナイスネーミングと感心しました。
ところで、バラカジャパンから届く、日々の報告によると、意外にも、このソープストーンのカバたち、男性陣にも人気があるそうです。男性は、このカバたちの、「見た目はおっとり、実は最強」という雰囲気を、本能的にキャッチされるからでしょうか?
男性の方々は、会社のデスクに置かれる方が多いとのことなので、アフリカから海を渡ったソープストーンのカバたちが、日々のお仕事の中の癒しの存在になっていたらうれしいです。
バラカタンザニア
島岡由美子
☆初めてソープストーンのカバを紹介した時の記事(今読むと、懐かしいです!)は、
こちらです。

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