明けましておめでとうございます。
皆さま、どのような元旦をお迎えでしょうか。
私たち(島岡強&由美子)は、今年も、お正月らしさのまったくない、真夏のザンジバルで過ごしています。
とはいうものの、日本人なので、やはり大晦日に続き、お正月は意識します。
〜新年のご挨拶〜
ということで、まずは、新年のご挨拶ですね。
旧年中は、いろいろお世話になり、ありがとうございました。
2014年もどうぞよろしくおねがいします。
アフリカフェ@バラカのWebサイトへのご訪問、あたたかいコメントやメールでのメッセージやお問い合わせ、イベントへのご参加、セレクトショップでのお買い物などなど、バラカ(タンザニア&ジャパン)一同、皆様からのさまざまな形でのアクセスが、1年を通じての励みになっておりました。心よりお礼申し上げます。
〜続我が志アフリカにありを書きあげて、一区切りつきました〜
私自身のことを振り返ると、「我が志アフリカにあり」の続編(1995年〜2013年までのこと)を完成することが、私の使命の1つと感じながらも、なかなか書き上げられずに数年間過ごしてきましたので、昨年の4月に続編を書き上げて、『続 我が志アフリカにあり』として発刊することができて、1つ自分の中で区切りがつきました。
読んで下った方々から感想もいただいており、うれしい限り。
中には、10ページにもわたってびっしり感想を書いて送ってくださった方もいて、丁寧に読み取ってくださったことが伝わってきて、書いてよかったと心から思いました。
〜アフリカ製品輸出プロジェクトの世界観〜
昨年7月に、初めてインドに行って、デリーにあるガンジー記念館に行ったことも、私にとって大きな出来事でした。
ガンジーが塩の行進の際に使った木の杖や、実際に糸を紡いだ糸車や、1947年、ガンジーが撃たれて亡くなった時に着ていた、インド製の血染めの綿布などが、今もそのまま保管されていて、生涯をかけるという重みが伝わってきました。
そして、ガンジー記念館には、ガンジーにまつわるものだけではなく、キューバのカストロが、キューバ産の葉巻をくわえている写真などもあって、そこには、自国でいい製品を作って、それを輸出して外貨を入れて国の経済を活性化させていこうというメッセージを聞超えてくるような気がしました。
私達が、現在タンザニアでおこなっているアフリカ製品輸出プロジェクトは、広い意味で言えば、ガンジーやカストロの志をも受け継いでいることなんだと、この時本当の意味でわかって、とても感動したのです。(アフリカ製品輸出プロジェクトを始めた時から、島岡強会長が、そのことも私に伝えてくれていたのですが、今覚えば、そこまでの世界観は、理解しきれていなかったんですね)
もちろん、感動の後は、モチベーションもあがり、製品プロジェクトのさらなる発展を目指していく気持ちもアップ。歴史からの学びを取り入れ、フレッシュな気持ちを取り戻すことも大切だなと感じる年でした。
〜アフリカ製品輸出プロジェクト、2014年には、15年目に入ります〜
製品の輸出によって、アフリカの国々に外貨を入れようというところから、1999年に立ち上げたアフリカ製品プロジェクト、最初はタンザニアのインスタントコーヒー1種類のみで始めましたが、継続の中で、紅茶、スパイス、布、雑貨、アート作品と、輸出するアイテムも、ジャンルも増え、私たちが関わるタンザニアの人々の範囲も、コーヒー、紅茶、スパイス、綿花農園のい人々、食品製造工場、カンガやキテンゲなど布製造にまつわる人々、雑貨職人、ティンガティンガ・アーティスト・・・と、どんどん広がっています。
紅茶製造工場
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このアフリカンプライドティーは、タンザニアで最も古くからあるブランドで、上質なことでも有名です。私たちが日本への輸出を開始した当初は、リーフティーしか製造してなかったのですが、日本のニーズにこたえようと、ティーバックをタンザニアの製造元に提案。共同開発して、タンザニア初のティーバックを作りました。今ではタンザニア国内でも、ティーバックが出回るようになっています。
〜15年目の新製品、コニヤギは、タンザニア人に長年愛されているお酒です〜
ところで、2014年には、このプロジェクトも15年目に入ります。そこで、15年目の新製品として、タンザニア人が愛してやまないコニヤギ(ジン系のお酒、Spirit of Nationがうたい文句のタンザニアを代表するお酒、40年以上製造されています)を、初めて日本に向けて輸出することにしました。お酒の好きな方々、酒も扱ってほしい!とリクエストくださっていた方々、大変お待たせしました!
バラカジャパンからの、コニヤギ新発売のお知らせを、楽しみに待っていてくださいね!
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〜柔道は、ペンバ武道館完成が第一目標!〜
柔道の方では、日々の練習、国内外での試合の他に、2013年8月に着工したペンバ武道館建設プロジェクトが進行中です。昨年末(12月29日に、屋根完了!)にやっと、赤い屋根まで進みました。
(正面)
(裏側)
ペンバ武道館の落成式は、ザンジバル革命50周年記念日(1月12日)の記念事業に組み込まれていたのですが、どうにも間に合わず、落成式は、建物完成&畳なども運んで試合ができるまでにしてから改めてということで、1月4日は、定礎式をすることになりました。
2014年、最初の目標は、ペンバ武道館完成です。そうすれば、ペンバ島でも、柔道の種をまくことができます!
おまけ写真
2013年12月29日のペンバも、暑くて暑くて、牛もカシューナッツの木の下で、休憩してました。
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〜漁業〜
漁業の方は、修理中の船もなく、どの船も順調に海に出ています。一昨日、サンカクメイジ号のキャプテン、ヒジャが、網にかかったからと、大きなサワラを丸ごと持ってきてくれました。もちろん、切り分けてご近所さんにもおすそ分け。船からあがったばかりの魚はぴちぴちで、本当においしいです。
現在、ザンジバルで一番大きいマリンディ漁港の岸壁が、バキバキに壊れて危ないので、怪我のないよう祈りつつ、見送っています。

〜感動した本〜
ところで、皆さんは、昨年読んだ本では何がよかったですか?
私は、2013年は、「舟を編む」に一番感動しました。
「大渡海」という辞書編纂に15年以上の月日をかけて辞書を世に送りだすところまでのストーリーで、辞書つくりにかかわる人たちのことが作業現場と人間模様の両方から書かれていました。志という言葉は使われていないけれど、結局人は死んでも志は受け継がれていくことが書かれているんだなと感じました。
主人公のまじめさんはもちろんですが、辞書監修の松本先生、西岡君、紙を作る会社の宮本さんなど、1人1人のキャラクターも素敵で、大勢の人たちの地味な努力の継続とこだわり、後世の人にまで言葉を伝えたいという強い意志などたくさん感じ、久々に、繰り返して読んでも、涙がとめどなく流れる本でした。
「座右の本」(著名人70名に、筆者の原田和子さんが直接インタビューし、それぞれの座右の本にまつわるエピソードとともに本を紹介している)もおすすめです!私は、「出会いは偶然ではなく必然」という言葉が好きなのですが、この本を読んでいると、まさに人と出会いだけではなく、「本との出会い」も、偶然ではなく必然なんだなと感じます。
ところで、言葉は、人に気持ちを伝えるためのもの。もちろん使い方によって、時には誤解を生むのも言葉ですが、それを恐れすぎていては相手に伝わらないですものね。まずはできるだけ言葉を選んで発し、思いを伝えていくようにしたいです。
そして、2014年は、もっと言葉を大切にして生きていきたいと思っています。
〜ティンガティンガ・アートのアフリカ民話絵本〜
それから、アフリカの民話の絵本の出版も、2014年の目標の1つです。もちろん挿絵はティンガティンガ・アート。半年以上かかってやっと挿絵がそろい、文章と合わせてページ割をしている最中。何度も「むかしむかし、あるところに・・・」と声に出して読みながら、言葉を選んでいるところです。
絵本は、お披露目できる日がきたら、あらためてお知らせしますね。そして、その日が来るようしっかり進めていきたいと思います。
それでは、みなさま、お体に気をつけて、佳いお正月をお過ごしください。
2014年もよろしくお願いします。
ザンジバルにて 島岡由美子
〜☆バラカ主催ティンガティンガ・アート原画展、2014年も開催します!
皆様、横浜展・名古屋展の会場でお会いしましょう☆〜




☆第5回横浜展
期間:2014年4月26日(土)〜5月6日(火祝)
会場:ギャルリーパリ@日本大通り
横浜市中区日本大通14 三井物産ビル1F TEL:045-664-3917
★今回は、11日間です!(休廊日なし、連日開催!)
▼交通アクセス:
JR根岸線「関内」駅南口下車、徒歩5分、
横浜市営地下鉄「関内」駅下車、徒歩5分、
みなとみらい線「日本大通り」駅3番出口すぐ
第4回横浜展の様子は→こちら




☆第7回名古屋展
期間:2014年5月10日(土)〜5月18日(日)
会場:サロンギャラリー余白@栄
名古屋市中区栄4-17-30 TEL:052-262-5454
★今回は、9日間です!(休廊日なし、連日開催!)
▼交通:
地下鉄栄駅13番出口(中日ビル前)より徒歩7分、
地下鉄矢場町1番、または6番(松坂屋本館前)出口より徒歩7分
久屋大通より東に一筋入った武平通り沿い
可世木病院、珈琲のコメダを目標にいらしてください。
(ギャラリーは道路を渡ったところにあります)
第6回名古屋展の様子は、→こちら

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