ソニーの犬型ロボット「AIBO」の開発を主導した天外伺朗氏とカリスマ心理カウンセラー衛藤信之氏の著書「イーグルに訊け」をある方から薦めてもらって読みました。

この本の概要は、生きる知恵をアメリカ・インディアンの人生哲学の中に探ったものです。
日本の交通事故死者が年間1万人なのに対し、自殺者は3万人ということです。交通事故死者の3倍もの人が自殺しているなんてショッキングです

今の日本人にはこの本に書いてあるような「生きる知恵」が必要なのかもしれませんね。
以下、興味深かったところを抜粋します。
>考えるのではなく感じることが大切
僕が勉強している交流分析という心理学でも同じようなことを勉強しました。人は、いくら論理的に正しくても感情が拒否していたら、それを実行しないと思います。また、先日読んだ「国家の品格」にも、論理だけではうまくいかないと書いてありました。
>人間が命の糸を編んでいるのではない。人間はその中の1本の繊維にすぎない。
同感です。「国家の品格」にも、「人の命は地球よりも重いというが、本当は人の命は儚い」と書いてありました。そう考えると、謙虚に自然と向き合えると思います。
>一番大事な最初の平和は、人の魂の中に生まれる。人間が宇宙やそのすべての力との間に、つながりや一体感をみいだせたとき、その平和が生まれる。
たしかに、それがないと、いらいらして摩擦が生まれて平和はなくなり、戦争に発展していく原因の1つ、または、その大きな要因になると思います。
>祭りは大脳生理学的にいうと、日頃理性で抑えこまれている本能をつかさどる動細胞のストレスを発散させること。
「バカになる」とか「酒を飲んで発散する」とかと同じことだと思います。そういう意味では、祭りとはみるものではなく参加するものですね。大蛇山まつりをもりあげて大牟田市民のストレスを大発散です

>質問攻めにする子供と話し好きで語るべき物語をたくさん持ったお年寄りは絶妙の組み合わせ。
大人は忙しくて子供に長時間付き合いにくいですよね。お年寄りは時間もたくさんあって、いろんな経験を語ることができるので、本当に子供とお年寄りは絶妙の組み合わせですね。しかし、現代は核家族化しており、お年寄りパワーが活かされずもったいないですね。
>自分の生き方をみせることが子供達へのプレゼント。
同感です。子供達は親の生き方をしっかりとみているとおもいます。だから、成長すると自然と親とそくりになっていくと思います。とりつくろっても子供の目はごまかせないと思います。
>人間は生まれてくる時に苦しくて大泣きするが、周りの人たちは新しい命を大喜びで迎える。正しい死に方はその逆で、本人は満ち足りた心で死ぬが、周りの人はその人を惜しんで大泣きする。
生まれてくる時と死ぬ時で、泣く人が変わるんですね。よく考えてみると、面白いですね。
>奇跡は自分の中にある。今生きていることは奇跡なのだ。
生命の誕生や人間が宇宙の絶妙の環境の中で生きていることを考えると、奇跡ですね

。
>精神的な指導者がすごいのではなくて、それに感動したあなた自身がすばらしい。
交流分析でいうと、自分を認めることですね。自虐的な人が多い日本人は満足感を得にくいと思います。自分を認めることで満足感が得ていって更なる奮起ができると思います。