島原鉄道では、雲仙普賢岳噴火による火砕流発生で平成5年(1993)年4月28から約4年間にわたり島原外港〜深江間が不通になった。復旧後、全線復旧を記念して平成9(1997)年4月1日に観光トロッコ列車「島鉄ハッピートレイン」の運行を開始した。また、平成11(1999)年3月13日からワンマン運転を開始し、委託駅の無人化等の合理化を図る一方で、各種企画乗車券の発売による運賃の割引を行った。
島原鉄道では朝夕時間帯における列車増発等の利用促進を図ってきたが、少子高齢化とモータリゼーションの影響等で輸送人員の減少に歯止めがかからず経営損失は増加の一途をたどった。そこで全社的な収支改善を図る為、被災復旧区間を含めて、特に輸送人員の減少が著しい島原外港〜加津間の廃止を決定した。
廃止区間における列車運転本数は一日13往復運行されていたが、この島原外港〜加津間の廃止による影響人員は一日約1900人とされている。
<有家駅発行【平成20年3月31日発行】>
<北有馬駅発行【平成20年3月31日発行】>
<深江駅発行【平成20年3月31日発行】>
◎ 平成11(1999)年3月13日からワンマン運転が開始されたことにより、券面裏側には各着駅の印が押印されている。

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