昭和26(1951)年3月31日より、準急行「いでゆ」及び「伊豆」は東京〜伊東・修善寺間において電車化され運行開始した。これらの準急行は通称「湘南準急」と呼ばれ、行楽客の利便性が高く好評を博し、東京鉄道管理局では週末運転を毎日運転に変更した。
また、毎週土曜日には東京〜伊東間を準急行「はつしま」が運転され、休日には準急行「たちばな」が運転された。
この「湘南準急」は往復共に大半の旅客が首都圏から伊豆方面への行楽客で、始発駅で乗車し、終点の駅で下車する行楽客の特徴から、各列車の号車席番を予め印刷し、座席指定券を発行した。この予め印刷した座席指定券をそのまま発売する事により二重発売を防止し、当時では発展途上であった全席座席指定制を可能にした。その為、湘南準急の急行券は特殊準急行券・座席指定券が一様化され発券された。
<熱海駅発行【昭和37年1月21日発行】>
〇 この「特殊準急行券・座席指定券」は4枚連綴で、各客室のクロスシートの1ブロック毎に常備されていた。その為、4人グループでの発券に適していた。
〇 「湘南準急」は座席指定制を採用していた為、発売箇所や発売開始日が指定されている。
<川崎交通公社営業所発行【昭和39年8月11日発行】>
〇 日本交通公社・日本旅行会・近畿日本ツーリスト・全日本観光・東急観光・日本交通公社の東鉄管内所在の各営業所又は案内所においては、列車発車日の1箇月前の9時から発売された。
<東京駅発行【見本券】>

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