東海道線全線電化を機に昭和31年(1956)11月19日に国鉄ダイヤ改正が行われ、戦後初の寝台特急列車として「あさかぜ」が誕生した。当時、下り7列車及び、上り8列車の一日二往復運行され、東京駅を18:30に発車し、終点博多駅には10:45に到着した。一方、上り8列車は博多駅を16:35に発車し、終点東京駅には10:00に到着するダイヤで運行した。
運行計画を立案する際、「あさかぜ」は従来の常識を覆す京阪神の各駅を深夜時間帯に通過する為に「あさかぜ」の運行に対して大阪鉄道管理局からの反発を招いたが、東京〜博多間のスピードアップに寄与し、17時間25分で結んだ。又、ビジネス客に最適な運行時間帯の設定であった為、高い乗車率を誇っていた。
<日本交通公社・下関発行【昭和32年2月15日発行】>
〇 当時、寝台特急「あさかぜ」は10両編成で運行され、上下列車共に進行方向に先頭の車両が1号車に設定されていた。

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