全席指定制を採用している特急ロマンスカーでは特急券の事前購入を前提に運行しているが、事前に特急券を購入せず乗車する旅客が多く、小田急電鉄では対応策を思案していた。特に18時以降の特急ホームウェイにおいては特急券を事前に購入せず乗車する酔客が多く、これに対応する為に平成11(1999)年7月17日以後、乗車口による検札を廃止していた検札を一時期実施した。
その後、小田急電鉄では平成18(2007)年5月15日月曜日、事前に特急券を購入しないで特急ロマンスカーに乗車した場合、又は車内で乗越しをした場合、車内における運賃計算の制度改正が行われた。
■特急車内補充券[平成18年5月14日以前]■
<大野車掌区乗務員発行【平成18年3月6日発行】>
〇 この特急車内補充券には座席番号の項目欄があるが、車内では座席の確保はされていなかった。又、平成15(2003)年4月6日に座席番号の表記改正が行われ、座席番号の表記が変更されたが、この座席番号の項目欄は座席番号の表記改正以前の表記方法になっていた。
<大野車掌区乗務員発行【平成18年4月26日発行】>
〇 駅名項目欄の「大和」・「藤沢」の各項目欄の印刷が欠落している為、項目欄が印章で押印されている。
(券面・裏)
■特急車内補充券[平成18年5月14日以後]■
制度改正により、事前に特急券を購入しないで特急ロマンスカーに乗車した場合、所定料金に300円加算収受される。又、車内で乗越し精算をした場合は発駅計算から打切り計算で収受する制度の改正された。平成18(2007)年5月15日始発から車掌が常備する「特急車内補充券」の様式が変更になった。
<喜多見車掌区乗務員発行【平成18年5月21日発行】>
(券面・裏)
〇 地紋色及び、事由項目欄、原券項目欄の変更が行われた。
■特急車内補充券[平成20年3月15日以後]■
平成20(2009)年3月15日東京地下鉄千代田線直通列車60000形「MSE」の運行開始に伴い、特急車内補充券の様式変更が行われた。
<海老名車掌区乗務員発行【平成20年6月12日発行】>
〇 「MSE」の運行開始に伴い列車種別欄、及び新設された各特急停車駅が駅名欄に追加印刷された。又、特急車内補充券の紛失や盗難を防止する為、結着出来るように改善された。
(券面・裏)

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