今回はパテ埋め作業をご紹介しましょう。
前回ご紹介した様に、下記の画像からもお分かりのように隙間だらけの合いの悪い状態ですが、こんな状態でもちゃんと埋まりますから、諦めないで進めて行きましょう。
本来なら、足の中にレジンやシリコンゴムを流し込んでやると夏場などの変形防止に良いのですが、費用が¥3500くらい掛かってしまうのと、初心者には扱いが大変なので、今回は足の繋ぎ目の中に、切り取ったバリ(湯口)を繋ぎジョイント兼ヘタレ補強として使用します。(前回の画像を参照)
御覧のようになってしまうのは海賊版キットにはよく見られる現象です。
型抜きの際に、工場サイドの都合で生産しやすい様に(抜き作業時)されてしまうと
このような感じになってしまいます。組立キットですから、なおさらと言ったところでしょう。
この様な状況を簡単に解決してくれるのが下記のタミヤパテです。
このエポキシパテは大きな隙間がある場合や、強度を持たせたい場合には非常に都合の良いパテなのです。使用方法も緑と白の二色混合タイプで、それぞれを1対1の割合で粘土をこねるようにして混ぜて使用するだけです。硬化時間は大体こね始めてから3時間くらいで始まりますので、慌てて作業を進めることなく便利です。
先ずはわかりやすいように腕のパーツで説明して行きます。
下記の写真は埋める前の瞬間接着剤で止めた状態のものです。
そして、先ずは下記の画像の様に荒削りにパテを盛って行きます。
このままでは繋ぎ目が判ってしまうので、これにキットに掘られているモールド(体表のデザイン)と同じものが繋がって行くような感じでつじつまが合うように、このパテにデザインを押しつけるようにして施して行きます。その際にラッカーシンナーでパテの表面を少し濡らしながら行うとスムーズに行えます。
上記の感じにスパチュラの様なヘラで押しつけるように作業をすると下記のようになって行きます。

そして、同じような要領で、すべての繋ぎ目を埋めて行きます。


足の裏はこれ以上、パテを盛ると安定が悪くなるので、こんな感じで適当に処理。
見えないところだから、まあいいでしょ。。
ああっ!バリの取り忘れを発見!(わかるかな・・・。)
取り去った状態がコレ↓
バリの残骸↓
そして組みあがった状態がこんな感じになります。
足は八の字に広がっていた酷い状態だったので、熱湯修正をしています。
組立のコツは、腕なら腕、足なら足、というような感じで、独立したパーツだけを完成させて行き、それぞれのパテ部分が完全硬化して強度が得られてからすべてのパーツを取り付けて行くのがコツです。ここまでで、一応3日くらいで完成します。
次回は塗装の手順を紹介して行きますね。

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