ここから韓国プサンに行く船がでる。10分ほど歩けば今日のライブ会場。市営駐車場に車を止め地下鉄で来てる彼の元へと急ぐ。博多湾から吹きつけて来る海風は身を切るように冷たいけどこれから二人でライブを観るんだから平気。ホールに隣接する喫茶店で待つ彼と合流する。彼と出掛けたライブはこれで10公演目。音楽好き同士が見えない糸で引き合った出会い。音楽の趣味が合うのも大きな魅力の一つかな?知識が豊富でいろいろなことを教えてくれる彼を尊敬してる。彼への想いがクロスするバラードで感極まって涙が浮かんだり80年代の感性に戻って楽しめるとても素晴らしいライブだった。ロビーを埋めるオーディエンスのざわめきをすり抜け北風のエントランスへ出る。腹減ったね、この先に定食屋があったからそこ行こ!冷たい風から守るようにRosaに覆いかぶさって歩いてくれる。交差点の長い赤信号をビルの壁にへばりつくようにして待つ。ジッパーをジジっと開けダウンジャケットの前をはだけRosaをまるごと包んでくれる。吹け吹け北風。吹け吹け海風。Rosaはちっとも寒くない!食事を終えホールに戻り、最上階のラウンジでお茶を飲む。福岡市内の夜景がグルっと見渡せるテーブルにつき下を見るとさっきまでひしめき合ってたホール前には人っ子一人いない。タクシーが溢れてた道路の車もまばら。ライブの余韻でミュージシャンの話で盛り上がりまた寒い表に出て今度は二人で駐車場への道を戻る。最近すっかり自転車の人になった彼を地下鉄の駐輪場まで車で送ることにする。深夜になってしまった人気の少ない道路際に止めておやすみのキス。ここから彼のマンションまで500メートルぐらいの距離。そこには彼の家庭がある。そしてRosaは20km先のRosaの家庭へと都市高速を走って帰る。客席で、じん・・・と涙した♪「ずっと一緒さ」っていう曲。帰宅して動画を彼へのメールに貼り付ける。アンサーソングだよ、おやすみ。メールに♪「ついておいで」の動画が貼ってあった。うれしくても涙が出るね。

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