お見舞い客 (1)
翌日妻のお母さんが三女と共に見舞ってくれました。
これまでのいろいろな話をしました。
これからの不安に迷ってしまいました。
病院を変わった事、もう治す治療ではない事、
麻薬を使って痛みを抑えている事、
やっぱり今までの入院とは違います。
もう箸は使えません。
お母さんはお粥に切り替えるよう頼んでくれました。
箸が持てないんです。
コップが持てないんです。
妻は『赤ちゃん』になってしまいました。
わたしは緩和病院を探すことを約束しました。
これからもっともっと病状は悪化するに違いありません。
いつまでこちらの病院に居られるのだろう、、、、か。
一人ではもうベッドから降りる事も出来ません。
トイレにいくのも大変です。
それでも痛みがひどくならないのが幸いです。
私はこれまでボランティア活動をしてきたお蔭と思いました。
老人ホームを訪れてお年寄りと遊びました。
患者会『きらら』では仲間の相談相手になって、
話合った患者は60名を超えていました。
お母さん達が帰ると病室は2人になりました。
妻の手を握ると涙が出てたまりませんでした。

1