前回に引き続きましてVASSALであります。
前回は現物のボードゲームでいうなら、コンポーネントを用意してきた、それを広げる場所もある、という状態まで行きました。
ゲームのルールに関してはできれば現物を買って調達していただきたい所ですが。。
今回はオンラインで遊ぶためのひと準備についてご紹介。現物のボードゲームで言うなら、コンポーネントを広げてプレイヤーが集まって「さぁ、遊ぶぞ!」という所までです。それ以後についてはモジュールやゲームによって異なるのでフォローしきれないので、何卒ご容赦を。。
……と、まぁ、何とも気弱で後ろ向きな発言から始まってしまいましたが、プレイしないけどプレイ編、はじまりはじまり〜

VASSALを立ち上げたところ
今回、例として使うのは、主に自作モジュールの「DORADA」です。モジュールによっては選択肢が異なる場合もありますが、流れとしては大差ないはずですので、ゲームに応じて適切な選択肢を選んでください。
VASSALを使って遊ぶためには遊ぶゲームのモジュールを読み込む所から始まります。
「
ファイル」→「
モジュールをプレー」で読み込むモジュールを指定します。
モジュールの中には圧縮してあるものもありますが、解凍しなくても読み込めるはずです。逆に解凍するとダメなものもあったような……(弱い)。
また、いったんモジュールを読み込むと、「モジュールライブラリ」にリストアップされるので使いたいモジュールをダブルクリック(または右クリックメニューから「モジュールをプレイ」)で起動します。

まず、名前とパスワードを入力するよう求められます。本名とは書いてありますが、VASSAL上で表示される名前ですので、本名じゃない方がよろしいかと……
このステップははじめて起動するモジュールの時のみ表示されます。2回目以降は次のステップから始まります。

「新規ゲームをオフラインで開始」でもいいのですが「オンライン中のゲームを探す」を選択して次に進みます。
「新規ゲームをオフラインで開始」を選択していた場合、色々選択する内容が出てきますが、それは後で説明します。一通り読み進めてください。

「オンライン中のゲームを探す」を選択した場合のこういう画面になるはず
さて、ここから対戦相手との接続となるのですが、VASSALサーバを介したものと、対戦相手のPCと直接繋ぐPeer-to-Peerの2通りの方法があります。デフォルトではVASSALサーバを介した接続になっています。
・VASSALサーバを使用する場合
1:VASSALサーバに接続する
モジュールを起動した際に「オンライン中のゲームを探す」を選択した場合、すでにVASSALサーバに繋がった状態になっているはずです。「2:ゲームルームを作成する」へと進んでください。

サーバ操作画面
ウィンドウ右側にあるはずのサーバ操作画面に「プレイヤーを招聘」というボタンがある場合、Peer-to-Peerの設定になっているため、設定を直さなくてはいけません(後述の「Peer-to-Peerで接続」を参照)。
「新規ゲームをオフラインで開始」を選択していた場合、ツールバーの左端の方にある矢印の2つついたアイコンをクリックするとサーバに関するウィンドウが右側に表示されます。

画像右端のアイコンがサーバ操作画面表示/非表示ボタン
まだこの段階ではサーバに接続されていません。サーバ操作画面の矢印ふたつアイコンでサーバへの接続を行います。ぽちっとな。

このような表示になっているはずです
こんな表示になればサーバへの接続ができてるはずです。上の画像ではEnoraひとりしかいませんが、同じモジュールを立ち上げている人が複数いれば、このMain Roomに集まっているはずです(わたしが立ち上げるモジュールは人気がないようで知らない人がいるのを見たことがないという……)。また、ゲームルームも作成されていることでしょう。

人が来るとこんな感じに
2:ゲームルームを作成する
では、ゲームルームを作成します。
「進行中のゲーム」の下、「新規ゲーム」のところにゲームルーム名を書いてEnterキーを押します。例としてEnoraがEnogameというゲームルームを作成してみます。

ゲームルームを作成した人は、自動的に中に入ります
画像の例でいえば、PicopotはMain Roomに残ったままです(Main Room(1)となってますよね)。そのため、ゲームルームに入らなければなりません。「進行中のゲーム」のEnogameを右クリックし、「部屋に入室」を選択するとEnogameに入ります。

Picopot側の画面。「部屋に入室」を選択
これでゲームができるー! と思いきや、もう一手間。
3:同調する
この同調を行うとめでたくオンライン上でプレイ可能となります。
まずはチャットで(Skypeとかボイスチャットでもかまいませんが)担当する陣営を決めておいた方がよいでしょう。DORADAなら「わたし、赤やる」とかシミュレーションゲームなら「おれ、ソ連軍。ウラァー!!」とか、その他のゲームで「わたしPlayer1」とかとか。

チャットウィンドウ。もちろんマルチバイト文字対応なので安心。
担当が決まったら、代表で誰か「
ファイル」→「
新規ゲーム」をしてください。ゲームを始めるためのダイアログが表示されます

DORADAの場合、コマの色を選択ですのでこうなります
まずは陣営の選択となります。ゲームによって「ドイツ軍」とか「ソ連軍」とか「Player1」とか色々ありますので、適切なものを選んでください。
また、「見学者」という選択肢があることからもわかるように、NetAcquireのように観戦することができます。

DORADAの場合、陣営選択でおしまいなのですが、ゲームによってはボードの選択がある場合もあるでしょう。
「
ボードの選択」から使用するボードを選択します。また、左にある「
行を追加」「
列を追加」をすることで複数のボードを並べることができます。

ゲーム画面が立ち上がりました
「
完了」を押すとゲームするためのウィンドウが表示されます。
上の画像は「DORADA」のものですが、上にツールバーがあり、その下がチャットウィンドウ、さらに下がゲームボードとなっています。
ゲーム画面が表示されたら、他の人はゲーム画面が表示された人を右クリックして「
同調」を選択します。

Picopotが先にゲームを立ち上げたのでEnoraがPicopotに「同調」
すると、先に触れたダイアログが表示されるので同様に選択してください。きちんと同調ができていれば、例えば陣営選択ですでに選択されているものは選択肢にないはずです。
さて。
本来であれば3人以上の場合、他の二人に対して同調しなければならないかを検証したい所ですが、残念ながら検証できる環境にありません。VASSAL付属のuserguideを紐解いてみると、手順に
7. Right-click on the name of a player who has already begun a new game, then click Synchronize.You and the selected player will be synchronized and the game play can begin.
7.すでに新規ゲームを始めているプレイヤーの名前を右クリックし、「同調」をクリックする。あなたと選択したプレイヤーは同期し、そのゲームプレイを始めることができる。
とあり、二者間の場合、どちらか一方が同調を行えばよいため、正確に言えば自分以外のプレイヤー全員に同調を行う必要はない……けど、同調漏れをなくすことを考えると同調してもいいんじゃない? といった所でしょうか。
同調が完了し、プレイヤー全員がゲーム画面まで至ったら、コマ(ユニットetc)を動かしてみて同調ができているか確認してください。他のプレイヤーが動かしたものが自分の画面に反映されればOKです。
・Peer-to-Peerの場合
デフォルトの設定ですと、VASSALサーバに接続するようになっているため、設定を変えなくてはなりません。VASSALサーバに接続されている場合、切断のボタンを押して接続を切ってください。

左から2番目(!の左)が切断ボタン
「
ファイル」→「
個人設定を編集」のサーバタブを開いてください。

「
ピアツーピア直接接続」にチェックを入れて「OK」を押すと、サーバ操作画面が少し変わります。

矢印ふたつアイコンの「接続」を押すとVASSALサーバに接続したようにMain Roomにいる状態になり、「プレーヤーを招聘」ボタンがアクティブになります。

「プレーヤー招聘」ボタンを押すとこのようなウィンドウが表示されます。
黒く塗りつぶしてある部分にはIPアドレスとポートが表示されています。ここに接続したい相手の「IPアドレス:ポート番号」を記入して「招聘」ボタンを押すと接続されます。注意点としては、ウィンドウに表示されるIPアドレスはグローバルIPのため、LAN内のPCと接続するためにはLAN内でのIPアドレスを記入する必要があります(Sea3DやNetAcquireと逆ですね)。
Peer-to-Peerでの接続の場合、ゲームルームを作成しなくても「
ファイル」→「
新規ゲーム」を行うことができます。
ここから先の手順については前述の「2:ゲームルームを作成する」「3:同調する」を参照してください。
……と、いうことで今回はこれまで。

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