先日のGAEA JAPANに次いで──とは言っても、趣きは全く異にするが──全日本女子プロレスが解散。会社自体はすでに無きに等しい状況であったが、やはり淋しい。
GAEA JAPANとは1995年4月15日の旗揚げからお付き合いさせていただいたが、ヰズミが初めて実況というものを経験したのは約ひと月前の全日本女子プロレスだった。
1995年3月21日 大阪城国際文化スポーツホール
WRESTLING QUEENDOM 大阪美神王国 SUCCESS
阪神・淡路大震災の年、地下鉄サリン事件の翌日……
あの頃はまだリトル・フランキーさんも元気で、この日は豚竜馬と組んで角掛“サブゥー”マサルとハンディ戦。長谷川咲恵はブリザードYukiと格闘してたっけ。
メインは井上京子&井上貴子の“W井上”が、WWWA世界タッグ第100代王座決定トーナメントに優勝。あ、セコンドのジャガーさんに睨まれたっけなぁ。
そうそう! 山崎照朝先生を初めて生で見て、密かに興奮したりして(笑)
そして、10年後……日本プロレス史上最長寿団体が、潰えた。
少し長いけど、コメントなどまとめてみました。
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2005年4月17日 後楽園ホール(観衆2100人=超満員札止め)
×Mr.ブッタマン(6′17″スクールボーイ)プリティ太田○
渡辺智子┓14′46″┏豊田真奈美○
×伊藤薫 ┛ 体固め┗下田美馬
○吉田万里子(5′52″蜘蛛絡み)ザ・ブラディー×
○三田英津子┓13′39″ ┏田村欣子×
椎名由香 ┛片エビ固め┗タニー・マウス
前川久美子┓14′15″ ┏堀田祐美子
×前村早紀 ┛タイガーSH┗西尾美香○
×ジャガー横田┓ ┏ダンプ松本
立野記代 ┃体固め┃ZAP・T
井上貴子 ┛ ┗サソリ○
ジャガー横田┓11′24″┏ダンプ松本×
○立野記代 ┃スクール┃ZAP・T
井上貴子 ┛ ボーイ┗サソリ
デビル雅美┓15′04″ ┏井上京子
○A・コング┛片エビ固め┗元気美佐恵×
○前川久美子┓12′48″┏A・コング
渡辺智子 ┛ 体固め┗前村早紀×
神取忍(LLPW)「お客さんは入って凄く良かったけど、なんつーんだろうな……淋しいね、正直ね。まだまだ女子プロも捨てたもんじゃないだろうしまだまだ底力はあると思う」
■試合後のコメント
◎Mr.ブッタマン
「なんか、最後っつったり最後じゃないっつったり……どっちだかわかんないけどね。もうちょっと会長が早くわかってくれてれば良かったんだよ。ちょっと……遅すぎたんじゃないのかな」
◎豊田真奈美(フリー)
「育ったところが無くなるっていうのは哀しいと思うけど、今日で全女が終わりだとか言ってる場合じゃないんですよ」
◎下田美馬(A to Z)
「ナベ(渡辺智子)も何試合もやるよ、今日。最後の所属なんだもん。今日はお客さんにどれだけ「いい時代の女子プロレスはこうだったんだ」って見せて次につなげるかだと思うんですよ」
◎伊藤薫(フリー)
「あたしはこの全日本女子プロレスという会社に憧れて入って、今でも全女のスタイルってものを……どこに上がっても全女のスタイルで通してきたし……正式な発表は出来ないけど、プロレスの教室みたいなものを始められる話があるので、その中で“全女スタイル”っていうものを残していけたらなと思うし。これでプロレスが終わりじゃないから。全女がここで終わったとしても、ここからプロレス界の再出発につなげたいなと思います」
◎ザ・ブラディー(フリー)
「自分は全女に2年いなかったんですよ。1年半ぐらいなのに、こうやって最後のときに呼んでいただけるのは凄い光栄だと……良かったです。全女が無かったら、あたしもプロレスラーになってなかったので、最後の試合が出来たことが嬉しく思います」
◎吉田万里子(M's Style)
「なんか、やっぱり色んな想い出があるなと思いました(涙)……どういう形であれ女子プロの原点なので……これは大変なことだと思う。お給料の遅配があったからとか色々噂があって新聞にも載って、“全女だから”とか笑ったりしてる部分もあるんだけれども、もっと気を引き締めてやっていかないといけないと思ってます」
◎タニー・マウス(NEO)
「最後に来れて良かったなと思います。淋しいとかはもう無いんですけど。最後に後楽園で出来て、お客さんが一杯入った興行で良かったなって思います」
◎田村欣子(NEO)
「最後の興行で出られて良かったし……会長に何も恩返ししてないから、少しでも出来たかなと思います」
◎三田英津子(NEO)
「全女で育てられた分、精神的にも肉体的にも強い。ホントに、それは自慢して言えること。そんな会社はどこにもない」
◎椎名由香(NEO)
「あたしが全女のリングに上がることは……記念マッチ的な形で入れてもらえたので、何か見せれればと思ったんですが……」
◎西尾美香(A to Z)
「あたしは全女だけじゃなくってアルシオンから学んだものとかもあって、A to Zの魂というプライドを持っているけど、全女の人たちは汚れの無い全女魂というのでホントに誇りを持ってやっていると思うんで……場所は関係ない。全女にいて良かったと思います」
◎井上京子(NEO)
「今日、全女のマットを見て……あたしは、あのWWWAの赤いベルトを取ろうと、あの赤いベルトを目指して山形から出てきて、下積み3年間やってプロレスラーになって16年目になりますけど……。今まで全女を応援してくれたお客様、有り難うございましたという気持ちで一杯です」
◎元気美佐恵(NEO)
「全女の最後に、しかもセミでこんな素晴らしい選手達と試合をさせていただいて……フルパワーで闘えたことによる痛みが凄い気持ちよくて。やっぱり全女は凄いなって……。全女が無くなっても、自分は女子プロレスの灯を絶やさないように、面白い試合をしていきたいと思います」
◎井上貴子(LLPW)
「このリングは私の青春そのものです。今まで全日本女子プロレスを応援して下さいまして有り難うございました。これからも女子プロレスを宜しくお願いします」
◎立野記代(LLPW)
「今日は、呼んでいただいて有り難うございます。このリングで、15才でデビューして……今年25周年を迎えることができました(涙)……これからも頑張りますので、女子プロレスを応援して下さい」
◎ダンプ松本
「悔しいです……淋しいです……きっと、今日来てない千種も飛鳥も淋しいと思ってます。でも、最後まで残ってた全女の選手にもう一度大きい拍手をあげて下さい。みんな、絶対に負けないで頑張ってくれると思います。心の中に全女を残しておいて下さい。有り難うございました」
◎Hikaru(怪我で欠場中)
「今日、この全女のリングに上がれなかったこと、試合が出来なかったことが凄く悔しくて……試合もロクに見れなくて……でも、わかったことは……女子プロレスが大好きで! 全女が大好きで!……これからも絶対に!……続けていくってことをここで誓います。有り難うございました」
◎前村早紀
「全女が無くなることで自分も色々悩んだんですけど……これからも、ずっと続けたいと思います。全女魂を忘れずに頑張っていきたいと思いますので、皆さんも全女を忘れないで下さい。有り難うございました」
◎アメージング・コング
「御免なさい。日本語凄い難しい……えっと初め、試合……全女ファイティングスタイル、凄いおっかない。わかりません……でも今……ホントにわかった。有り難うございます…………A・コング、ギブアップ出来ない! ギブアップ出来ない!」
◎サソリ
「今日は有り難うございました……今日ここに残っている選手、そして協力してくれた選手。みなさん全女魂を持っている人だと思います。そして皆さんも全女魂を持って応援してくれてると思ってます。今日でみんなバラバラになっちゃうかも知れないんですけども、これからも宜しくお願いします」
◎高橋奈苗(怪我で欠場中)
「ファンの皆さん……と……先輩方。全女を守れなくてすいませんでした(涙)……と思ったんですけど、自分たちがこれから明るく頑張っていけば、全女っていうものは永遠に残せると思うんで……絶対忘れずに頑張っていきます。怪我をまずは治して、またデッカイことをやりたいと思います。楽しみにしてて下さい!」
前川久美子「赤いベルトが目標でこの全女に入って……ま、メンバーボロボロ抜けていきまして……で、結局ベルトは巻けたんですが。出来ることならこのリングで引退式がしたかったんですが、それはちょっと出来ないので……奈苗とのWWWAのシングルの試合をするまで、自分は引退しません。全女のリングが無くなっても、これからも試合を見に応援しに来て下さい。宜しくお願いします」
◎渡辺智子(選手会長)
「……ホントに、えー今日は、自分でよく頑張ったなと思います。ハッキリ言って、今日のギャラも貰えるか判らないけども、自分の中で……全女に入って……いつも試合を見に来てくれるお客さん。そして、後ろにいる……ま、後輩なんですが、今では後輩ではなく友達・仲間です。みんなに会えてホントに良かった! それだけです。それで……まだまだ、自分は若いと思ってますので……あたしは絶対辞めません! このリングであたしも引退したかったけど、リングが無くなる、団体が無くなる……最終的に赤(WWWA世界シングル)も巻けない、白(オールパシフィック)も巻けない、WWWAタッグも巻けない……なんにも巻けずに終わってしまいましたが! あたしはまだまだこれからだと思ってるんで。やるときゃやりますので、みなさん応援に来て下さい! そしてこれからも、私たち元全女の選手を宜しく御願いいたします。ホントに有り難うございました!」
◎松永健司副会長
「皆様、今日まで応援有り難うございました。私と会長は、昭和29年から今まで……やって参りました……」
◎松永国松社長
「苦節37年間、皆様に応援していただきまして、誠に有り難うございます。こんな終わり方で、ファンに申し訳ないと思います」
◎志生野温夫コミッショナー
「本日は会場に行けず申し訳ございません。今日の興行を見届けられないことは大変残念ですが、現役でこれからも頑張る選手には、全日本女子プロレスの心を忘れず闘ってほしいと思います。ファンの皆様、これからも宜しく御願いいたします。尚、私も松永会長の勇退と共にコミッショナーの職を退きたいと考えます。長いあいだ、有り難うございました」(代読)
◎松永高司会長
「本日は御来場頂き有り難うございました。私は体調不良により、本日会場に行くことが出来ないことを何卒御了承下さい。37年間の想い出は一言で語れるものではありませんが、ひとえに応援していただいたファンの皆様のおかげと思っております。本日で私は勇退いたしますが、選手は全女の魂をもって、これからも試合をしてくれると思います。今後とも、何卒応援宜しく御願いいたします」(代読)
◎ジャガー横田(フリー)
「こんなことになってしまいましたが……アタシ達、まだいます。終わりません。女子プロは終わりません! 宜しくお願いします」
◎デビル雅美(フリー)
「こうして全女は無くなってしまうかも知れませんけれども……どんどん、上がるリングというものは増えてますので、この選手達がやる気がある限り女子プロレスは潰れることはないし、お客さまにどんどん楽しみを持たしてくれる……いつまでも夢のある仕事だと思っています。これからも、あのーお客さん! 全女、客入んなかったんだから。ね、こうやって入って下さいよ! 一生懸命いい試合提供したいと思います。お客さんも応援して下さい。宜しくお願いします。有り難うございました」
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嗚呼、ジャガーさんとデビルさんはお元気なんですねぇ!